春V後に監督交代 香川中央、平坦じゃなかった春夏連覇 進化した「堅守速攻」
敗れた愛知・川瀬監督も称賛「さすが春の覇者ですね」
準々決勝の神戸国際大付(兵庫)戦では、田中監督が今大会のMVPに挙げるキャプテンの田井健志を中心に身体を張った守備で1点差で逃げ切り、準決勝では一度は逆転を許すも、ディフェンスからリズムを引き寄せて、強豪・興南(沖縄)に競り勝った。
決勝も、後半14分に18-18の同点に追いつかれるが、GK大道がビッグセーブで愛知の決定機を何度も阻むと、木太隆雅が連続で速攻を決めて、試合を決定づけた。
初戦に負傷交代した影響もあり、大会序盤は波に乗れていなかったという大道だが、「自分がノーマークのシュートを止めれば、チームが勢いに乗ると思った。これまで日本一のキーパーになるんだという強い気持ちで、練習や私生活から取り組んできた。優勝という結果につながって、うれしい」と目を潤ませた。
一方、敗れた愛知の川瀬秀一監督は「毎日が決勝というような組み合わせを戦ってきて、選手がグッと成長してきたので、この勢いで勝ち切りたかったんですが、さすが春の覇者ですね」と香川中央を称え、最後まで戦い抜いた選手を「元々素質のある選手でしたけど、うまくなりましたし、たくましくもなった。お疲れさまと言いたい」と労った。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)