桐光学園FW西川潤、エースお目覚めの2発で4強 監督「“火事場のクソ力”を出せた」
昨年は決勝で敗戦、西川「ここまできて去年の悔しさが蘇ってきた」
注目の西川は主将と背番号10を兼任し、さらにC大阪への加入内定やU-20ワールドカップ(W杯)出場という肩書きを持つ。背負うものが多くなるにつれて、プレッシャーも大きくなるだろう。しかし、鈴木監督曰く「ビッグスターはそれをものともせずプレーする」。注目されている大会のチームが苦しい場面で結果を残してこそ、本当の意味で“特別な存在”になる。
今年に入って3月にプロデビューを飾り、6月には飛び級でのU-20W杯出場と、チームを離れる機会が増えた。連係やコミュニケーションなどの面で世代を代表する選手なりの悩みや難しさを抱えているが「声をかけて周りに伝えることも意識してやっている。それは高いレベルでプレーして学んだこと」と貴重な経験をチームに還元している。
昨年は決勝で山梨学院(山梨)に敗れて、タイトル目前で涙を呑んだ。ベスト4入りを達成しても満足するはずがなく「ここまできて去年の悔しさが蘇ってきた。モチベーションはさらに上がってきた」と言葉に力を込める。得点という形でついに目覚めたエースが、桐光学園を初のインターハイ制覇に導いていく。
◇インターハイのサッカーは7月26日から8月1日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)