4試合で驚異の24得点0失点 海外クラブ注目のFW擁する神村学園、敵将も「差があった」と脱帽
通算8得点の名和田我空、大会記録の10ゴール超えなるか
3トップが常にゴールを狙っている怖さは、相手の守備ラインににらみを利かせ、攻撃参加を躊躇させる。攻撃で押し込めば、中盤の鈴木、松下の運動量で一気に圧力をかけ、ボールを失ってもすぐに奪い返して二次攻撃につなげる場面も多かった。
国内外のプロクラブが注目するFW名和田は、この試合こそ無得点だったが、8ゴールで得点ランキングを独走中。2000年に後の日本代表FW大久保嘉人(国見高校・長崎県)が10得点をマークしているが、新記録を作るチャンスを迎えている。主将でもある名和田は、自身が好機を決め切れなかった悔しさは出さず「ハーフウェーラインより前でプレーする時間が長かった。試合を通して、アグレッシブな(攻守の)切り替えができていた」とチームを評価。「満足している選手は1人もいない。自分たちの目標は優勝。次につなげたい」とチームが掲げる初優勝の目標に目を向けた。
大会は、8月1日の休養日を挟み、2日に準決勝、3日に決勝を行う。神村学園は準決勝で米子北(鳥取)と対戦。勝てば帝京長岡(新潟)と昌平(埼玉)の勝者と決勝を戦うことになる。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)