インハイを支える地元高校生の青春 「悔いの残らない夏に…」紙コップに込めた選手へのエール
高校スポーツ最高峰の大会である全国高校総体(インターハイ)が、今年も7月21日のソフトボール女子を皮切りに開幕した。「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体2024」と銘打たれた今大会は、福岡、佐賀、長崎、大分の会場を中心に全30競技を実施。8月20日まで各地で熱戦が繰り広げられる。
北部九州総体2024・陸上競技の会場で見つけた光景
高校スポーツ最高峰の大会である全国高校総体(インターハイ)が、今年も7月21日のソフトボール女子を皮切りに開幕した。「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体2024」と銘打たれた今大会は、福岡、佐賀、長崎、大分の会場を中心に全30競技を実施。8月20日まで各地で熱戦が繰り広げられる。
7月28日から東平尾公園博多の森陸上競技場では陸上競技が行われているが、35度を超える灼熱の太陽の下、多くの選手がウォーミングアップをするサブグラウンドの一角に、ある光景が広がっていた。ボランティアとして大会運営に携わる地元の高校生たちが、出場する選手たちにドリンクを注いだ紙コップを手渡し、受け取った選手たちは紙コップを見ながら笑顔を見せ、言葉を交わす。
これは熱中症対策として設置された、水分補給ブースで見られたワンシーン。インターハイのオフィシャルスポンサーである大塚製薬が、大会に関わるすべての高校生にエールを届ける取り組み「インハイエール プロジェクト」の一環として、ドリンクを提供する紙コップにメッセージ付きのシールを貼って選手に手渡す活動、その名も「エールコップ」を実施している。
「いつも通り!You can do it!最後まできばりやー!応援しとーよ!」
「全力で応援するばい!」
「最高の夏になりますように!Fight!」
「練習は嘘をつかない!」
「限界突破!! 悔いのないようにがんばって!」
「ベストを尽くせるように応援してます!!自分を信じて!」
シールに書かれたこうしたメッセージは、ボランティアとして大会運営に携わる地元の高校生や文化部に所属する生徒らが記入したという。
紙コップを受け取った選手たちが「これは嬉しい。励みになる」「元気をもらった。明日からも頑張れる」「絶対に勝つぞ」と語れば、ドリンクを提供していた地元の高校生も「エールコップと一緒に写真を撮る選手も多く、喜んでもらえて嬉しい。高校最後の夏を全力で出し切って、悔いの残らない夏にしてほしい。私たちも応援しています」とエールを送った。
この活動を企画した大塚製薬株式会社ニュートラシューティカルズ事業部の五十嵐博文さんは、「頑張る汗は非常に輝いているもの」とした上で、自身が大学時代に選手ではなくサポート側に回った経験を踏まえて、「スポーツは支える側もいて初めて成り立つもの。選手はもちろん、彼らを一生懸命支える人たちもサポートしていきたいと思っています」と語っている。
全国の舞台に立つ選手たちの裏で、大会の成功を陰で支える多くの高校生たちがいる。紙コップに貼られたメッセージにそれぞれの想いを込めて、爽やかなエールに包まれるインターハイは、8月20日まで各地で開催されている。
(THE ANSWER編集部)