【サッカー】「自分たちが主役の大会」へ 進化が止まらない山梨学院のエースFW宮崎純真とは
仲間のサポートも強化、大会後はJクラブ練習参加へ
エースの成長とともに、チームは宮崎をサポートする形で得点力を向上させて来た。安部一雄監督は「ほかの選手が関われるようになった。今までは『純真、行ってらっしゃい。頼むよ』だった。でも、他の選手がぐっと関わることによって、相手も下がるから、純真が仕掛ける時間が作れる。いくらアイツだって、1人で全国大会のレベルでマークをはがしていくことはできない」と話し、味方のサポートが宮崎の能力を引き出しているとの見方を示した。
山梨学院は、インターハイでは、これまで3回戦止まりだったが、9日に高川学園(山口)をPK戦の末に下して壁を突破。第1目標にしていた8強入りを果たした。宮崎は2回戦終了時に「ベスト4まで行って、山梨学院の大会というか、自分たちが主役の大会にしたい」とチームのアピールに意欲を示していた。宮崎は、大会後には、Jクラブの練習参加を予定。「できれば、高卒でプロに行きたい。そのためにも、もっと見てもらわないといけない」と話し、今大会を個人としても知名度を高める機会にしようとしている。11日に行われる準々決勝では、日章学園(宮崎)と対戦。主役に名乗りを上げる一戦にするつもりだ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)