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【バスケ】連覇目指す岐阜女子が雪辱成功 指揮官は涙「普通にやっても勝てない。選手たちが…」

第4Pに追いつき逆転勝ち「このチームになってからのベストゲーム」

「自分たちが我慢をしてディフェンスをやり続ければ、リズムが来ると思っていた」と安江コーチが予想した通り、戦況は終盤急激に変わる。

 第4Pの開始3分、岐阜女子がイベ・エスター・チカンソ(1年)の得点で54-54の同点に追いつくと、その後の安城学園の攻撃を激しいディフェンスで24秒間守り切って流れを呼び込む。池田沙紀(3年)がドライブからレイアップをねじ込んで試合をひっくり返すと、そこから怒濤の得点ラッシュを展開。池田がスティールから電光石火の速攻を見せれば、イベ・エスター・チカンソがリバウンドで加点、林が3Pシュートでとどめを刺す。安城学園も近藤はづき(1年)の3Pシュートで反撃を試みるも、失った流れを取り戻せず、76-57で試合終了した。

「このチームになってからのベストゲーム」(安江コーチ)で、岐阜女子がウインターカップ、新人戦と2連敗中の安城学園に雪辱を果たした。

 5得点3アシストと持ち味を発揮できなかった安城学園の野口は、「深津に頼りすぎてしまった。最初はそこのシュートが入ってなんとか流れをつかめていたが、シュートが入らなかったときに、他の4人がリバウンドに絡めず、オフェンスが単発となってしまった。岐阜女子のディフェンスに対して、(ペイントエリアの)中に攻められず、外でパスを回すだけになってしまって、オフェンスを組み立てられなかった」とポロポロと大粒の涙を流した。

「(U-17W杯で、海外の)大きい相手に対してどのようにシュートまで持っていくかを学んだ。今日の前半は留学生を抑えながら、他のアウトサイドの選手も守れていたので、良かったときの映像を見て、ウインターカップに向けてディフェンスを見直したい」

 真っ赤な目で夏の舞台を下りた野口の姿は、ライバル対決が今後も続くことを予感させた。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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