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【サッカー】前橋育英が完封発進 U-17代表候補のGK伊藤有里彩「最終的に勝てばアピールになる」

全国高校総体(インターハイ)のサッカー女子が1日、静岡県で開幕。藤枝総合運動公園陸上競技場で行われた1回戦第1試合では、前橋育英(群馬・関東第1代表)が聖カピタニオ女子(愛知・東海第2代表)に1-0で競り勝った。

U-17日本代表候補のGK伊藤有里彩も所属する前橋育英は聖カピタニオ女子に競り勝つ【写真:山田智子】
U-17日本代表候補のGK伊藤有里彩も所属する前橋育英は聖カピタニオ女子に競り勝つ【写真:山田智子】

インターハイ女子サッカー1回戦、“タイガー軍団”が虎の子の1点死守

 全国高校総体(インターハイ)のサッカー女子が1日、静岡県で開幕。藤枝総合運動公園陸上競技場で行われた1回戦第1試合では、前橋育英(群馬・関東第1代表)が聖カピタニオ女子(愛知・東海第2代表)に1-0で競り勝った。

 U-17日本代表候補のGK伊藤有里彩(2年)を中心に、関東予選を無失点で勝ち上がってきた前橋育英の堅い壁は最後まで崩れることはなかった。

 主導権を握ったのは、黄色と黒のユニフォームの“タイガー軍団”前橋育英。右サイドを起点にFW狩野蒼葉(3年)、中西萌衣(3年)がゴールに迫るも、聖カピタニオのCB石原叶絵(2年)、鹿島明莉(3年)が身体を張って守り抜く。そのままスコア動かず、0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半の立ち上がり、聖カピタニオに決定機が訪れる。U-17日本代表候補のFW神谷千菜(3年)の鋭いミドルシュートが枠をとらえたが、GK伊藤が抜群の反応で弾く。続くCK、FW上田真子(2年)のキックにMF糸永舞花(3年)が頭で合わせるもクリアされ、さらにこぼれ球にMF落合凪琉(2年)が詰めるも、再びGK伊藤がビッグセーブ。ゴールを割ることができない。

 ピンチをしのぐと、今度は前橋育英がカウンターで反撃。後半6分、FW狩野がワンタッチでつなぎ、FW木村華恋(1年)がドリブルで持ち込むと、GKの位置を確認して落ち着いてゴール左に流し込んだ。

 1点ビハインドの聖カピタニオは、神谷、落合、鈴木栄美里(2年)が猛攻を仕掛けるが、前橋育英は最後まで集中力の高い粘り強い守備でフィニッシュに持ち込ませない。前橋育英が虎の子の1点を守り切り、関東予選に続き無失点で2回戦に進んだ。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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