【バレーボール】足がつっても“交代拒否” 鎮西、高校バレー界最高のスターが見せた“エースの矜持”
両足がつったが交代を“拒否”「最後まで出たくなかった」
一方で、エースとして強烈なプライドを見せたシーンもあった。第3セット途中で足がつった。鎮西ベンチは交代カードを準備していたが、水町はそれを“拒否”した。
「(水町の背番号)3のプラカードを持って、代わりの選手がでてきたんですけど、『いいから』って。やっぱり(コートを)最後まで出たくなかったんで。今の雰囲気を崩してしまうかもしれない。もしここで出てしまったら、流れが変わってしまうかもしれない」
両足の太もも、ふくらはぎがつった状態で、ジャンプするのもままならず、ブロックは飛べない。それでもコート上にいるなら、仕事をするのがエースの役目とばかりに、24点目は力を振り絞った自身の強烈なスパイクで得点。最後も水町のサーブから、勝利を決めた。
30日の準決勝は市尼崎(兵庫)。勝てば連覇のかかる決勝が待っている。更なる徹底マークは必至だが、「マークされるのは分かっている。そういう中でどう点を取るか。それで負けたら自分の責任なので」と力を込めた。エースのプライド、そして責任感と共に、夏の頂点に挑む。
◇インターハイの男子バレーボールは7月27日より4日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部)