【ハンドボール】春の女王・大分、逆転で初戦突破 「視野外」から隙つく試合巧者ぶり発揮
発揮した試合巧者ぶり「相手が逆を見ている隙に入っていこうと」
後半も1点が重い、ヒリヒリするような攻防が続く。飛騨高山は、「流れをとめよう」(近藤哲也監督)と6-0から4-2にディフェンスを変更し、一時は12-11と1点差まで迫る。しかし、その直後に2分間退場者を出すと、「後半の退場したところが大きかった」と近藤監督が悔やんだように、7メートルスローから3連続で決められ、流れが大分に傾いていく。
「(DFの)視野外から入って、相手が逆を見ている隙に入っていこうと考えて攻めた」と話す高橋唯が高い位置を取る45DFの裏を突いて豪快なジャンプシュートを決めるなど徐々に相手の守備を攻略。
司令塔・清水愛果(2年)のゲームメークも光り、残り10分、5点をリードした大分はボールを保持して時計の針を進めながら、隙あらばカットイン、両サイドからの攻撃で加点する試合巧者ぶりを発揮。22-16で春の覇者がロースコアゲームを制した。
大分の瀧元監督は「連続失点したところもあるんですけど、我慢できたところが良かった」とホッとした表情で語り、6得点の活躍を見せた高橋唯は「次戦は先制点をとって、自分たちから流れを作って行きたいです」と春夏連覇に向け決意を新たにした。
◇インターハイのハンドボールは7月27日より6日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)