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【ハンドボール】千原台が初出場対決を制す 「みんなで守って、つないで、速攻」で全国初勝利

全国高校総体(インターハイ)の女子ハンドボールの1回戦が27日に三重県各地で行われた。津市のサオリーナメインBコートで行われた第3試合では、千原台(熊本)と羽後(秋田)が対戦。初出場校同士の一戦は、28-21で千原台に軍配が上がり、春夏通じて全国大会初勝利を手にした。

千原台は春夏通じて全国大会初勝利を挙げた【写真:山田智子】
千原台は春夏通じて全国大会初勝利を挙げた【写真:山田智子】

インターハイ女子ハンドボール1回戦、春夏通じて全国大会初勝利

 全国高校総体(インターハイ)の女子ハンドボールの1回戦が27日に三重県各地で行われた。津市のサオリーナメインBコートで行われた第3試合では、千原台(熊本)と羽後(秋田)が対戦。初出場校同士の一戦は、28-21で千原台に軍配が上がり、春夏通じて全国大会初勝利を手にした。

 序盤は一進一退の展開が続くも、千原台がエース・米村友依(2年)の3連続得点で波に乗ると、7-3と一気に抜け出す。しかし羽後もディフェンスが安定し始めると、鈴木璃菜(3年)の連続得点などで22分に7-7の同点に追いつく。

 勝負の分岐点は前半23分。逆転を狙う羽後の一気呵成の勢いを、山本真智子(2年)が狙い澄ましたパスカットからのワンマン速攻で断ち切る。さらに8-8の同点から、米村が左サイドから連続得点で畳み掛けて流れを渡さず。そのまま千原台が12-9の3点リードでハーフタイムを迎えた。

 後半はお互いの意地と意地とがぶつかり合い、ヒートアップ。千原台が山本、鈴岡玲華(2年)の得点で先行すれば、羽後も鈴木のサイド、高橋乃杏(3年)の高い打点のジャンプシュートなどで粘り強く食い下がる。

 最後まで見応えある攻防が続くが、千原台が1年生センター・山下加菜恵の強気且つ冷静なゲームメイクで徐々にリードを広げ、28-21で打ち合いを制した。

 就任4年目となる千原台の鋤崎浩美監督は、「みんなで守って、つないで、速攻ということと徹底したところが功を奏したと思います。(2019年に熊本で)世界女子ハンドボールがありますので、しっかりと熊本の名前をアピールするのもひとつの役目。明日も基本に忠実に焦らず自分たちのプレーができたらと思います」と笑顔で試合を振り返り、2回戦に向けて意欲を示した。

◇インターハイのハンドボールは27日から6日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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