J内定&プロ注目の神村学園コンビ、初戦敗退に涙 最後の選手権へ「死に物狂いになる」
注目コンビの夏は、わずか1試合で終わってしまった。徳島県で開催されている全国高校総体(インターハイ)のサッカー男子は25日に2回戦を行い、神村学園(鹿児島)は0-2で履正社(大阪)に敗れて初戦敗退となった。
全国高校総体サッカー男子、福田師王と大迫塁のコンビが初戦で姿を消す
注目コンビの夏は、わずか1試合で終わってしまった。徳島県で開催されている全国高校総体(インターハイ)のサッカー男子は25日に2回戦を行い、神村学園(鹿児島)は0-2で履正社(大阪)に敗れて初戦敗退となった。
神村学園は1年時から主力の2人が、この世代きっての注目選手。1人はFW福田師王(3年)で、U-19日本代表候補のストライカー。国内外で複数のプロクラブが獲得に動いている注目株だ。もう1人は、来季のセレッソ大阪加入が内定しているMF大迫塁(3年)。2人を擁する神村学園は上位候補に名が挙がっていたが、後半は完全にリズムを失い、完封負けを喫した。
試合後、大迫は「もっと試合をしたかった。情けないです。すべて相手が上回っていた」と涙が止まらなかった。福田は、右足の負傷から復帰したが、本調子には至らず。「自分のせいで負けたので後悔している。チャンスを全然作れなかったので、自分だけのせい。情けないことをした」と厳しい表情で、何度も自分1人の責任だと繰り返した。
敗れたという試合結果に関しては、大きな驚きはない。相手の履正社も注目校。強豪ひしめく大阪の第1代表で、MF名願斗哉(3年)はプロ入り濃厚と伝えられる注目のドリブラーだ。試合の後半からFW古田和之介(3年)の機動力や、名願のドリブルを手がかりに圧力をかけた履正社の攻撃は鋭く、後半7分に得たPKを古田が決めると、前がかりになった神村学園の背後を何度も急襲した。
神村学園は、主将の大迫が「大事なところで走れなかったので、きつい展開になってしまった」と認める苦しい展開。履正社は後半11分に抜け出した古田のアシストでMF川端元(3年)が追加点。神村学園は持ち味の攻撃で組み立てができず、行きどころを失ったパスを相手にカットされ続けた。運動量で完全に劣勢となり、大迫の展開力、福田の決定力のどちらも生かせないままタイムアップを迎えた。
履正社は強く、敗戦はあり得た。しかし、神村学園が持ち味をまったく出せない展開は、意外だった。背景には、別の敵との戦いもあった。