バド男子団体&複で2冠 ふたば未来学園・武井凛生「パリ五輪は、頭の中にはある」
荻原は「銅メダルのミックスダブルスに感動」
2人は、10日まで行われていた団体戦でも、ふたば未来学園高の4年ぶり4度目の日本一に貢献。高校生活の締めくくりとなる大舞台を団体と男子ダブルスの2冠で締めくくった。ふたば未来学園のバドミントン部は、東京五輪の混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)や、男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)が在籍した富岡中・高のバドミントン部が移管した形のチームで、今も専用体育館や試合会場に「富岡魂」の横断幕を掲げている。
荻原は「銅メダルを取ったミックスダブルスの試合をみんなで見て、感動しました。技術は真似できないですけど、コート上での立ち居振る舞い、元気にやっているところは、自分もインターハイで、ああいうプレーができたらと思っていました」と刺激を受けていた。
日本代表がメダル量産を期待されながら、渡辺/東野のほかにメダル獲得者が出なかったことは、ファンにとっては残念だった。そして、後進の選手たちにとっては、悔しいものでもあった。
武井は「スピードもショットの精度もまだまだ足りない。競技面も生活面も、すべてを何段階もアップしたいです。ただ、五輪、次は自分がと思いました。自分の頭には、入れています。(24年の)パリ、(28年の)ロサンゼルスと早いうちに2大会出られればいいと思うので、パリをしっかりと目指してやっていけたらいいと思います」と五輪出場を目指すことを宣言。次世代の突き上げを見せる気概を示した。来春からは、強豪実業団に進む見込み。次はオレが! 東京五輪を見た多くの若者が、次の時代を突っ走る。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)