“指定席”に返り咲き 夏の女王、日ノ本学園を「死ぬ気」に変えた1年前の屈辱
全国高校総体(インターハイ)は4日、女子サッカー決勝で日ノ本学園(兵庫)が藤枝順心(静岡)を1-0で破り、2年ぶり5度目の優勝を果たした。昨年の準決勝で敗れ、第1回から続く5連覇を阻まれた宿敵に雪辱。夏の女王に返り咲き、歓喜に酔いしれた。
藤枝順心に雪辱…試合後、牛島主将が明かした闘志「死ぬ気で戦おうと思っていた」
全国高校総体(インターハイ)は4日、女子サッカー決勝で日ノ本学園(兵庫)が藤枝順心(静岡)を1-0で破り、2年ぶり5度目の優勝を果たした。昨年の準決勝で敗れ、第1回から続く5連覇を阻まれた宿敵に雪辱。夏の女王に返り咲き、歓喜に酔いしれた。
この瞬間を待っていた。
試合終了のホイッスルが鳴ると、日ノ本学園イレブンはピッチ上で感情を爆発させ、日本一の喜びに浸った。2年ぶりにたどり着いた夏の頂上。70分間、走り抜いた全身を充実感が包んだ。
「素直にうれしいです。一発チャンスがあれば、点を取ると思っていた。みんな、最高のチームです」
場内インタビューで、そう声を張り上げたのは、FW渋川鈴菜(2年)だ。後半18分、右サイドからのクロスに頭で合わせ、先制ゴール。この1点を最後まで守り抜き、先制ゴールはそのまま決勝ゴールに変わった。
1年前の屈辱を、ついに晴らした。
昨年の準決勝。藤枝順心に1-2で敗れた。それは単なる敗戦ではない。第1回から続く大会連覇が4で止まり、初めて夏の女王の座を明け渡すことを意味していた。