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高校選手権の死闘から13日― 青森山田VS尚志が再戦、新チームの軍配は?

高校選手権の決勝で激突した両チームが東北大会で再戦【写真:平野貴也】
高校選手権の決勝で激突した両チームが東北大会で再戦【写真:平野貴也】

接戦制した青森山田は決勝で秋田商と対戦へ

 一方、敗れた尚志で惜しいシュートを放っていたFW伊東新之助(1年)は「選手権では、青森山田がかけてくる厳しいプレッシャーの中で先輩たちがすごいパス回しのサッカーを見せてくれた。自分たちもと思っていたし、勝ちたかったけど、気合いで負けてしまっていた。勝てないと頂点を取れない」と注目の一戦で敗れた悔しさを話した。仲村浩二監督は「互いにやりたいプレーを出せた時間帯があったけど、結果を見れば、きちんと点を取って勝っているのは、青森山田。勝負の部分では、まだ相手が一枚も二枚も上。それをどう改善していくか。ここに勝たなければ全国制覇は100%ない」と話し、昨季の躍進を超えるための要素をライバルから学ぶ姿勢を示した。

 ただし、どちらもチームを作り始めたばかりの段階で、指導者陣が選手の力量や姿勢を見定めている部分もあり、真価を問われるのは、まだ先。新シーズンは、ともにユース年代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグEASTに参加するため、1年を通じて争い、切磋琢磨を続けて、再び頂点を目指すことになる。注目度の高まりとともに強くなる「先輩を超える、ライバルを破る」という思いは、成長の材料でしかない。

 今大会で監督代行を務めている青森山田の正木昌宣コーチは「嫌でも選手権の再戦として見られるし、我々も、ここは絶対に負けたくないというミーティングをした。注目度の高いゲームになり、観客が、普段の高円宮杯U-18プレミアリーグのときより多いんじゃないかというくらい(約600人)。幸せなこと」と選手権で激闘を繰り広げた3年生たちが残してくれた環境に感謝を示した。互いに新チームは歩み始めたばかり。勝負は、これからだ。東北の2強は、切磋琢磨を続けていく。なお、大会は翌28日に最終日を迎え、決勝は青森山田と秋田商(秋田)が対戦する。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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