高校選手権の死闘から13日― 青森山田VS尚志が再戦、新チームの軍配は?
「選手権」の準決勝でPK戦までもつれる死闘を演じてから約2週間、青森山田(青森)と尚志(福島)の両チームが、互いに選手の顔ぶれを変えた再戦に臨んだ。両校は、14日に決勝を終えた第97回全国高校サッカー選手権の準決勝で対戦。3-3の打ち合いの末にPK戦で勝利した青森山田が決勝も制して2年ぶり2度目の優勝を飾ったことは、まだ記憶に新しい。3年生は引退したが、次の世代が早くも公式戦に臨んでいる。27日に新チーム(現1、2年生)を対象とする東北高校新人サッカー大会の準決勝が行われ、青森山田(青森)が1-0で尚志(福島)を破って決勝進出を決めた。
東北高校新人サッカー大会準決勝で激突
「選手権」の準決勝でPK戦までもつれる死闘を演じてから約2週間、青森山田(青森)と尚志(福島)の両チームが、互いに選手の顔ぶれを変えた再戦に臨んだ。両校は、14日に決勝を終えた第97回全国高校サッカー選手権の準決勝で対戦。3-3の打ち合いの末にPK戦で勝利した青森山田が決勝も制して2年ぶり2度目の優勝を飾ったことは、まだ記憶に新しい。3年生は引退したが、次の世代が早くも公式戦に臨んでいる。27日に新チーム(現1、2年生)を対象とする東北高校新人サッカー大会の準決勝が行われ、青森山田(青森)が1-0で尚志(福島)を破って決勝進出を決めた。
埼玉スタジアム2○○2での熱戦から、わずか13日。青森山田が再戦を制した。青森山田はMF武田英寿(2年)、尚志はFW染野唯月(2年)と、ともに選手権で活躍した選手が日本高校選抜の活動に参加中で不在。試合は序盤から青森山田が優位に進め、前半20分に左コーナーキックからDF箱崎拓(1年)がヘディングシュートを決めて先制した。箱崎は「東北1位の座は譲れない。選手権では先輩たちに格好良い姿を見せてもらった。自分たちもと気合いが入っていた」と話し、笑顔を見せた。対する尚志は、2年生に負傷者が多い上、インフルエンザでも離脱者を抱える状況だが、特に攻撃面で1年生が躍動。後半は反撃に転じた。しかし、青森山田は選手権に出場していたMF藤原優大(1年)らが体を張ってゴールを死守。1点のリードを守り切った。
選手たちは、高みを見せてくれた先輩から受けた刺激と、東北最大のライバルへの思いをプレーに乗せていた。青森山田の藤原は「相手の立場なら絶対に雪辱という気持ちで臨むと思ったので、その力を上回るパワーで臨もうと思った」と強い意気込みで臨んでいたことを明かした。また、中盤から両足の正確なパスを繰り出し、先制点をアシストしたMF古宿理久(2年)は「ヒデ(武田)抜きでもやれるところを見せたかったし、勝てて良かった。(優勝メンバーで中盤の核となっていた)先輩の天笠泰輝を参考にしながら、自分の特長を生かしたい。昨年は1冠だけになったけど、自分たちの代では3冠(プレミアリーグ、インターハイ、選手権)を取りたい」と力強く語った。