インターハイは運動部だけのものじゃない 同世代全員にエールを…総合開会式に臨む高校生たちの青春
「努力してきた君は強い!!」シールに込めた選手たちへのエール
運動部や文化部といったさまざまな垣根を越えて、今、全力で頑張っている誰かを応援する――。今回の公開演技の脚本には、そんなメッセージが込められているが、リハーサルが行われた久留米アリーナにはこんな光景も広がっていた。
ナショナルスポンサーとしてインターハイを特別協賛する大塚製薬は今年、本大会の試合会場で選手たちに提供する「ポカリスエット」の紙コップに、メッセージ入りのシールを貼って渡す「エールコップ」の取り組みを実施する。総合開会式のリハーサル会場にも、シールにメッセージを記入する専用ブースを設置。練習に参加した高校生たちはインターハイに出場する選手たちに向けて、「君なら絶対できる!!」「努力してきた君は強い!!」「最後まで全力で!!」など、それぞれの想いを乗せてペンを走らせた。
「元運動部として、応援される嬉しさはとてもよく分かる。僕は小中学校でたくさん応援されてきたので、今度はその応援をみんなに返せたらなと思っています」
主演の山田さんの相手役を務める大場勇吹さん(クラーク記念国際高校3年)は、母や姉がバレーボール選手だったスポーツ一家に生まれ、自身も中学校までは野球一筋。運動部の一員だったからこそ、インターハイの規模の大きさや出場する選手の凄さを十分に理解している。
「インターハイに来る人たちって全国の猛者ばかり。運動に全力を注いでいる人たちはかっこいいし、本当に尊敬します」
そう言う大場さん自身、高校進学とともに入った演劇部で、今やその魅力にすっかり取りつかれている。「僕はもう演劇1本なんで」と将来進むべき道も見据えて情熱を注ぐ姿は、高校日本一を目指してインターハイに出場する選手たちと同様に美しい。