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J内定の日体大柏FWオウイエが涙 PK5人目に立候補も失敗「昨日の練習で外して…」

第101回全国高校サッカー選手権は4日、浦和駒場スタジアムで準々決勝が行われ、第2試合では日体大柏(千葉)が0-0で迎えたPK戦を3-4で落とし、東山(京都)に敗れた。柏レイソル加入内定のFWオウイエ・ウイリアム(3年)は5人目のキッカーを務めたが失敗。チームを勝利に導くことができず、試合後には「昨日の練習で外してしまって、それがよぎっちゃって……」と大粒の涙を流した。

柏レイソル加入内定のFWオウイエ・ウイリアム。PKに失敗し、大粒の涙を流した【写真:河合拓】
柏レイソル加入内定のFWオウイエ・ウイリアム。PKに失敗し、大粒の涙を流した【写真:河合拓】

日体大柏がPK戦の末に東山に敗戦、ベスト8で姿を消す

 第101回全国高校サッカー選手権は4日、浦和駒場スタジアムで準々決勝が行われ、第2試合では日体大柏(千葉)が0-0で迎えたPK戦を3-4で落とし、東山(京都)に敗れた。柏レイソル加入内定のFWオウイエ・ウイリアム(3年)は5人目のキッカーを務めたが失敗。チームを勝利に導くことができず、試合後には「昨日の練習で外してしまって、それがよぎっちゃって……」と大粒の涙を流した。

 身長190センチのストライカーが泣き崩れた。80分を通して何度もチャンスを作った日体大柏だったが、相手GKの再三の好プレーに阻まれ1点が遠かった。スコアレスのまま決着はつかず、PK戦に突入。両チーム1人ずつ外し、3-3で勝負の5人目を迎える。先攻の日体大柏はオウイエが左足を振り抜くが、シュートコースが甘く、相手GKにセーブされてしまう。チームの期待を背負ったエースは頭を抱えてピッチにうずくまると、なかなか立ち上がれなかった。

 試合終了後、両チームの監督と選手が会場を後にするなか、オウイエはなかなか取材エリアに現れない。最後に大粒の涙を流しながらやってきて、「たくさんチャンスがあったなかで、仕留めきれなかった。自分に足りないことだと思うし、この大会を通して成長できました」と声を振り絞った。立候補制だったという日体大柏のPK。「5番目に蹴って試合を決めてやる」と考えていたという。

 だが、狙ったコースに蹴り切れず、「昨日の練習で外してしまって、それがよぎっちゃって……。蹴りたくないところに蹴らざるを得ない感覚になってしまいました」と後悔を吐露。3年間苦楽を共にした仲間を「日体大柏を選んで良かったなと思えるようなメンバーでした」と再び涙を流しながら称えた。

 卒業後はJリーグに戦いの場を移すオウイエ。「プロの世界は絶対簡単ではないと思うので、強い覚悟を持って、もっと自信を持ってやっていきたいです」と前を向いた。

(THE ANSWER編集部・和田 秀太郎 / Shutaro Wada)

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