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「やってやったぞ」 1日5食で夏から4kg増量、岡山学芸館エース山田蒼が恩返しの2発

第101回全国高校サッカー選手権は31日、駒沢陸上競技場で2回戦が行われ、第1試合では岡山学芸館(岡山)が鹿島学園(茨城)に3-2と接戦を制して勝利。背番号10を背負うMF山田蒼(3年)が先制点と決勝点を奪い、同校の最高成績に並ぶベスト16進出を決めた。

後半35分に2ゴール目を決め、チームメイトと歓喜する岡山学芸館の山田蒼【写真:中戸川知世】
後半35分に2ゴール目を決め、チームメイトと歓喜する岡山学芸館の山田蒼【写真:中戸川知世】

岡山学芸館が接戦を制し鹿島学園に3-2で勝利

 第101回全国高校サッカー選手権は31日、駒沢陸上競技場で2回戦が行われ、第1試合では岡山学芸館(岡山)が鹿島学園(茨城)に3-2と接戦を制して勝利。背番号10を背負うMF山田蒼(3年)が先制点と決勝点を奪い、同校の最高成績に並ぶベスト16進出を決めた。

 岡山学芸館のエースの右足がゴールネットを2度揺らした。前半18分、敵陣左サイドのスローインからボールを受けると、ペナルティエリア手前で切り返して相手を1人かわし、右足でシュート。相手DF2人の間を破って先制点を奪ってみせた。さらに2-2で迎えた後半35分には、FW田邉望(2年)がヒールでペナルティエリア内に落としたボールに走り込み、ダイレクトで右足を振り抜いて決勝点をゴール右隅に突き刺した。

 前日の夕食中に監督から「10番、いつ仕事するんだよ。もっとやってくれよ」と期待を込めた言葉がかけられていたという。この試合で2ゴールを決めた山田は、「10番をもらって結果が出せていなかった。やってやったぞという気持ち。監督、コーチに恩返しできた」と試合を振り返った。

 実は高校1年生の時から腰痛を繰り返し発症していた山田。チームが新体制となり同校が取り組み始めたフィジカル強化が腰痛改善に繋がると、実力を発揮できるようになったという。長瀬亮昌トレーナーをチームに招き、週に4回のトレーニングと1日5食をノルマに課して増量を計画。今年の夏には67キロだった体重が71キロまで増えた山田は「足腰や腹筋などの筋肉量が増えたおかげで腰痛も和らぎました」と効果を実感したようだ。

 1月2日の3回戦では、国学院久我山(東京A)と対戦。「どちらが来ても学芸館のサッカーをしたい。チームはベスト4を目指しているので通過点として絶対に勝ちたい」と力強く目標を掲げた。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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