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花巻東サッカー部が躍進 柱谷哲二TA、大谷翔平ら育てた野球部監督の「情熱」に感服

野球部の佐々木洋監督の熱意に動かされ、テクニカルアドバイザーに就任した柱谷氏。「野球部に少しでも近づけるように頑張る」と2022年度の飛躍を誓った【写真:平野貴也】
野球部の佐々木洋監督の熱意に動かされ、テクニカルアドバイザーに就任した柱谷氏。「野球部に少しでも近づけるように頑張る」と2022年度の飛躍を誓った【写真:平野貴也】

主将の作山も「野球部から学ぶことが多い」

 当然、その流れは選手にもつながっていく。これまで県大会ベスト8止まりだったチームの東北4強入りは、全国優勝を果たしたばかりの青森山田高校(青森県第1代表)を筆頭に、有力4校が新型コロナウイルスのオミクロン株流行による感染防止の点から出場辞退をしたため、今回の東北高校サッカー新人選手権がそもそも混戦模様だったという背景もある。しかし、そうしたチャンスに実績ある相手を破り、接戦をものにできたのは、間違いなく日頃の取り組みの成果だ。

 主将の作山は「野球部から学ぶことが多い。人間としても成長できる。中には、中学ではやんちゃだった選手が(模範的になり)今ではチームを引っ張ってくれているというのもある」と互いを高め合う組織としての成長を感じていた。もちろん、もっとやれると感じたからこそ、今回の成績に満足はしていない。作山は「入学の理由が、全国初出場をしてチームの歴史を変えること。次は全国大会で借りを返せるように、日々努力したい」と語気を強めた。

 夏のインターハイ、冬の高校選手権で全国大会に名を連ね、花巻東はサッカー部もやるぞと見せられるか――。東北4強入りの刺激を持ち帰り、さらなる飛躍を目指す。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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