中央学院大、「今年は入れ替え戦だ」から辿り着いた大学日本一は「最高の景色です」
第52回明治神宮野球大会(神宮球場)は25日、大学の部決勝が行われ、中央学院大が慶大を9-8で下し、3度目の出場で悲願の初優勝を飾った。敗れた慶大は春秋の東京六大学リーグ、6月の全日本大学野球選手権に続く、東京六大学勢初の大学4冠はならなかった。
明治神宮大会大学の部決勝
第52回明治神宮野球大会(神宮球場)は25日、大学の部決勝が行われ、中央学院大が慶大を9-8で下し、3度目の出場で悲願の初優勝を飾った。敗れた慶大は春秋の東京六大学リーグ、6月の全日本大学野球選手権に続く、東京六大学勢初の大学4冠はならなかった。
中央学院大が激しい大学最終戦を制した。3点を追う5回1死一塁。佐藤晃一捕手(4年)が快音を響かせた。左翼スタンドに飛び込む2戦連発の2ラン。1点差に迫ると、6回1死満塁で2番の武田登生内野手(4年)が左中間へ走者一掃の3点二塁打を放った。逆転に三塁側スタンドは拍手喝采。この回5点を奪うと、慶大の追撃を受けながらも逃げ切った。
優勝インタビューでは、菅原悦郎監督は「選手たちに言ってきたのは、常に挑戦者であるということ。何としても見たかった光景が、グラウンドとスタンドで選手たちが一体となる姿です。それを今日見られて最高に幸せです」と感無量。19年ぶり出場から初戦で大会初勝利を飾り「全ての大学がコロナ禍で大変な想いをして今日まで来た」と振り返り、こう続けた。
「(慶大は)堀井監督をはじめ、野球人として素晴らしい集団。素晴らしい試合をさせていただいた慶大の選手たちにも感謝を申し上げたい。大学野球の素晴らしさを皆さんにお届けできたのではないかと思います。これを糧に社会に出ていってほしいと思います」
武田登生主将も「最高の景色です」とコメント。「2節が終わって監督と冗談で『今年は入れ替え戦だ』と言っていた。そこから選手全員で切り替えて『明るく取りに行こう』と。こういう結果になってよかった」と振り返った。一発を放った佐藤は「苦しかったけど、ホッとしたのが一番。関東大会ではクリーンアップとしていい成績を残せなかった。苦しいこと、辛いことがたくさんあった。優勝という形で終われて本当に嬉しい」と喜びに浸った。
(THE ANSWER編集部)