日大三に14-3大勝 センバツ王手に導いた31歳青年監督の一言「誰でも緊張するよな」
高校野球の秋季東京大会は6日、準決勝2試合が神宮球場で行われ、国学院久我山が日大三に14-3で5回コールド勝ち。センバツ当確に王手をかけた。大勝した国学院久我山を率いるのは31歳の尾崎直輝監督。秋は11年ぶりとなる決勝進出を果たし、試合後の会見では「全員が出塁、送る、返すと状況を当てはめてできている」と頷いた。
秋季東京大会準決勝、日大三に14-3でコールド勝ち
高校野球の秋季東京大会は6日、準決勝2試合が神宮球場で行われ、国学院久我山が日大三に14-3で5回コールド勝ち。センバツ当確に王手をかけた。大勝した国学院久我山を率いるのは31歳の尾崎直輝監督。秋は11年ぶりとなる決勝進出を果たし、試合後の会見では「全員が出塁、送る、返すと状況を当てはめてできている」と頷いた。
名門・日大三との一戦には、8000人の観衆が集まった。初回2点を先制したものの、すぐに1点を返される。大舞台で浮足立つ教え子たちに、尾崎監督が声をかけた。「流石に誰でも緊張するよな。カッコつける必要も、失敗を恐れる必要もない」。試合前にも「腹をくくって思い切りよく」と声をかけていた選手たちは、2回からも得点を重ねた。
1番・斎藤誠賢外野手が4打数4安打を放つなど、終わってみれば13安打14得点。今夏の西東京大会準決勝に続き、日大三を破った。先発投手には背番号19の渡邊建伸を起用。5回3失点で投げ抜いた。指揮官は「いいリズムで練習できている選手を(スタメンで)抜擢した」と意図を明かした。
1990年生まれの尾崎監督は、23歳だった2013年に国学院久我山の監督に就任。19年には西東京大会を勝ち抜き、同校を28年ぶりの甲子園に導いた。初戦で前橋育英(群馬)に勝利し、平成生まれの指揮官として甲子園初勝利を挙げたことでも注目された。
今夏は西東京大会決勝で東海大菅生に3-8で敗れたものの準優勝。現在のチームについては「先輩が残してくれた財産は大きい」と明かす。7日の決勝(神宮)では、夏春連続の甲子園を狙う二松学舎大付と対戦が決定。31歳の青年監督は「足りないところも選手同士で補えている。全員野球を貫きたい」と強豪相手にも長所を生かし、立ち向かう。
(THE ANSWER編集部)