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流通経大柏が6得点で4年ぶりインハイ切符 新体制で初全国も「まだスタートライン」

ダメ押しの6点目を決めた主将の渋谷(中央)
ダメ押しの6点目を決めた主将の渋谷(中央)

シュート数でも19対1と圧倒

 流通経大柏がこだわっていたのは、被シュートゼロ。この日、公式記録に残された暁星国際のシュートは1本のみ。流通経大柏は、前線から球際へ激しくプレッシャーをかけて相手の攻撃の選択肢を削り取った。新体制での初年度となった昨季、冬の高校選手権では県大会の決勝戦でライバルの市立船橋に敗戦。接戦だったがミドルシュートを決められて破られた。その反省を生かし、隙をなくした戦い方だった。

 3点リードの後半は、自陣からパスをつなぐ暁星国際に対し、プレッシャーをかけて前進を許さず、ハーフコートゲームに近い状態まで押し込んだ。その中から途中出場のFW堀川大夢(2年)が2得点、最後に主将のMF渋谷諒太(3年)が左CKからヘディングシュートを突き刺して6点目を奪う完ぺきな試合展開。シュート数19対1という圧倒的な内容だった。ディフェンスリーダーのDF田口空我(3年)は「圧倒して勝つ。シュートゼロ、無失点を意識して全国でもやっていきたい。こだわることで、全員がボールを奪いに行けたり、ゴール前で粘れるようになってきたりしている」と胸を張った。

 しかし、ここで満足するわけにはいかない。MF小林は「全国大会は初めてだけど、目標は日本一。まだスタートラインに立っただけ」と話した。5月のプレミアリーグEASTでは、青森山田に0-3で敗れた。主将の渋谷は「自分たちが青森山田を倒して日本一にならないといけないと選手全員で話している。

 0-3で負けた日から(悔しさを)忘れている選手はいないと思う」とプレミアリーグを無敗で突っ走る強敵を超えての日本一を目標に掲げた。インターハイ全国大会の男子サッカーは、8月14日から22日まで福井県で開催される(無観客開催)。千葉の名門が、夏の覇権を奪いに行く。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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