海外で称賛されたロコ・ソラーレ友好の精神 吉田知那美の行動は「これぞカーリング」
北京五輪の女子カーリングで日本史上初の銀メダルを獲得したロコ・ソラーレ。本人たちすら「今世紀最大のサプライズ」と驚いた快進撃は日本中に感動を呼んだ。その裏では、カーリングらしい友好の精神が胸を打つことに。吉田知那美がライバル国と交流したシーンを世界カーリング連盟も「敵であり仲間。これがカーリング」と称賛した。
銀メダルを獲得したロコ・ソラーレ、北京から吹かせた爽やかな風
北京五輪の女子カーリングで日本史上初の銀メダルを獲得したロコ・ソラーレ。本人たちすら「今世紀最大のサプライズ」と驚いた快進撃は日本中に感動を呼んだ。その裏では、カーリングらしい友好の精神が胸を打つことに。吉田知那美がライバル国と交流したシーンを世界カーリング連盟も「敵であり仲間。これがカーリング」と称賛した。
【注目】本気で野球に挑戦する親子必見! 各分野のプロが動画解説、日本最大級野球スキル動画配信サービス「TURNING POINT」の公式LINEはこちら
崖っぷちから這い上がったロコ・ソラーレが、北京で最高の輝きを放った。時を戻すこと5か月前。昨年9月の日本代表決定戦で開幕2連敗。もう後がない状況から3連勝で代表の座を掴み、12月の五輪世界最終予選も激戦を勝ち抜いて五輪切符を掴んだ。そして、今大会も1次リーグで5勝4敗。3か国で並び、試合直後は敗退を覚悟したところから、準決勝進出の知らせを聞いた。
「今世紀最大のサプライズです」
そう言って涙した試合後の選手たち。準決勝で世界女王スイスを撃破し、決勝で英国に敗れるまで。全11試合。「ナイスゥー!」と声を掛け合い、ミスが出ても明るく笑うロコ・ソラーレの姿は胸を打った。日本メディアの注目は高く、大会期間中は「彼女たちは日本ではロックスターだ」と海外メディアに報じられたほど。
そんな彼女たちが残したのは激闘の記憶ばかりではなく、カーリングの友好の精神も同様だ。
話題になったものの一つが、サードの吉田知那美とスイスの交流だろう。ライバル国である4人の選手たちに吉田知が挟まれ、満面の笑みで撮影した集合写真。大会期間中に世界カーリング連盟公式ツイッターが「敵であり仲間。これがカーリング」と紹介し、称賛した。日本のファンからも「友達以上の仲間でライバル」「こういう平和な写真大好き」「これがスポーツマンシップですか……」などの声が集まった。
4年前の平昌五輪3位決定戦で敗れた英国のイブ・ミュアヘッドは決勝を前に「銅メダルではなく金メダルをかけて日本と戦えることは嬉しいこと。私たちは日本の子たちのことが大好きだし、彼女たちと決勝で戦えるなんて喜ばしいこと。これはファンタスティック」と敬意を明かしていた。金メダルこそ届かなかったが、ロコ・ソラーレは北京から爽やかな風を吹かせた。
(THE ANSWER編集部)