公式HPもダウンしたスマイルジャパン五輪8強 勝負は次の4年、学生選手は就職も課題に
26年五輪に向けた課題、エース久保も一線を退く
一方で今後の課題は、この流れを止めることなく継続することが挙げられる。新型コロナウイルスの発生で、国内では多くのスポーツ団体が影響を受けている。スポンサーの獲得はもちろん、学生選手にとっては就職先を見つけることも、以前に比べれば簡単にはいかなくなっている。それは、女子アイスホッケーも例外ではない。
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かつてはジムのインストラクターや宅配、受付などアルバイトをしながらプレーする選手がいて話題になったスマイルジャパン。2014年のソチ五輪を機に、トップ選手は一流企業に入社し、全メンバーが正社員となった。経済的不安なく、競技に専念できる環境が整い、平昌、北京と続く代表全体の底上げにつながった経緯がある。
五輪は4年に1回。コロナ禍で国際試合すらままならない状況がいつまで続くか分からないだけに、女子アイスホッケーの魅力を発信する方法にも工夫が必要だ。国内選手の海外リーグ進出も期待される。
代表最年長の39歳で歴代最多得点の記録を持つFW久保英恵(SEIBUプリンセスラビッツ)が、今大会を最後に一線を退くことを明かし、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けては世代交代がテーマとなる。先輩からのバトンを受け継ぎ、4年後のさらなる成長へ、スマイルジャパンの歴史を変える戦いは続いていく。
(水沼 一夫 / Kazuo Mizunuma)