公式HPもダウンしたスマイルジャパン五輪8強 勝負は次の4年、学生選手は就職も課題に
北京五輪アイスホッケー女子準々決勝が12日に行われ、1次リーグB組1位の日本代表(世界ランク6位)はA組3位のフィンランド(3位)に1-7で敗れ、4強進出はならなかった。第1ピリオドに先制されると、その後もペースを握られ、反撃はFW志賀紅音(トヨタシグナス)の1点にとどまった。世界の壁にはね返されたスマイルジャパンだが、ソチ、平昌、北京と3大会連続出場、そして初の準々決勝進出を果たし確かな爪痕を残した。
平昌銅メダルのフィンランドに1-7完敗、世界3位の壁破れず
北京五輪アイスホッケー女子準々決勝が12日に行われ、1次リーグB組1位の日本代表(世界ランク6位)はA組3位のフィンランド(3位)に1-7で敗れ、4強進出はならなかった。第1ピリオドに先制されると、その後もペースを握られ、反撃はFW志賀紅音(トヨタシグナス)の1点にとどまった。世界の壁にはね返されたスマイルジャパンだが、ソチ、平昌、北京と3大会連続出場、そして初の準々決勝進出を果たし確かな爪痕を残した。
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最後まで諦めなかった。全員でパックを追いかけた。フィンランドには過去の五輪、世界選手権で3戦3敗。体格平均で身長7.8センチ、体重は7キロ劣った日本は、豊富な運動量を武器にゴールに迫ったが、2点目が奪えない。鳴り響いた試合終了のブザー。「できるぞ! やれるぞ! やったるぞ!」を合言葉に、メダル獲得を目指したスマイルジャパンの挑戦は終わった。
DF床亜矢可(SEIBUプリンセスラビッツ)は「勝ちたかったので悔しいです」と涙ながらに話した。
長年の課題だった得点力不足の解消を印象づける五輪だった。1次リーグを含めて全試合で得点。数的優位になるパワープレーでもチャンスを生かし、シュートを決める場面があった。相手が強豪であればあるほど、守備は堅く、まともに打っても入らない。練習ではパスからダイレクトにゴールを狙うワンタイムや、直前でシュートの軌道を変えるリフレクションなどの戦術を強化。攻撃パターンを増やしたことは成果として表れた。
若手の成長も明るい材料だった。FW床秦留可(SEIBUプリンセスラビッツ)は3得点を挙げ、攻撃陣を牽引した。20歳の志賀紅音を始め、ポテンシャルを示した選手は多かった。ベテランと若手が上手く噛み合い、手繰り寄せた史上初の決勝トーナメント進出だった。
3日のスウェーデンとの初戦(3-1)では、日本アイスホッケー連盟のホームページが国内外からのアクセス殺到によりサーバーダウン。サイトに「お詫び」を出す事態になるほどの注目を集めた。スマイルジャパンの粘り強い戦いぶりや23人の選手は、その後も連日クローズアップされた。