平野歩夢らとの世代交代 引退ホワイトは「求めてきた」「自分なら…と思わず去れる」
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢(TOKIOインカラミ)が日本スノーボード史上初の金メダルを獲得した。4年前の平昌で平野を抑えて金メダルを獲得するなど、五輪3度Vのショーン・ホワイト(米国)は4位。米紙によると、ホワイトは平野ら後輩選手との“世代交代”について「私がずっと求めてきたこと」などと語っている。
5度の五輪出場で3度の金メダルを獲得したレジェンド
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢(TOKIOインカラミ)が日本スノーボード史上初の金メダルを獲得した。4年前の平昌で平野を抑えて金メダルを獲得するなど、五輪3度Vのショーン・ホワイト(米国)は4位。米紙によると、ホワイトは平野ら後輩選手との“世代交代”について「私がずっと求めてきたこと」などと語っている。
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思い残したことはないようだ。ホワイトは2回目に85.00点を記録。4位で迎えた最後の試技は着地で転倒。途中で試技を辞め、コースを滑りながらもヘルメットを脱ぎ、感謝しながらフィニッシュ。競技会では最後の滑りに、大きな拍手と歓声が送られた。試技後は金メダルとなった平野を抱擁して祝福し、インタビューに応えた際には泣き崩れる姿も米メディアに伝えられていた。
米紙「USAトゥデー」は記事でホワイトのコメントを掲載。「この競技であなたが残したものとは?」と尋ねられた35歳のレジェンドはこう答えたという。
「いまそれをあなたは見たでしょう。若いライダーたちが、私についてきて、私を最終的に追い越した。そうは見えていなかったかもしれないけど、それは私がずっと求めていたこと。『自分ならこうできたのに』と思わず、去ることができる」
金メダルを獲得した23歳の平野らの台頭に目を細め、競技を去るホワイト。しかし、長きに渡ってスノーボード界を牽引した35歳が求めていたことだった。「4位を誇りに思う。最高じゃないか」とも語ったというレジェンド。悔いなく後輩たちにバトンを渡した。
(THE ANSWER編集部)