平野歩夢の採点、米NBC実況席は怒りのち熱狂 2本目「茶番だ…」→3本目「正義だ!」
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が96.00点を記録し、日本スノーボード史上初の金メダルを獲得した。2回目は大技連発するも得点は伸びずに2位となったが、最終試技で大逆転した。米国で五輪放映権を持つ放送局「NBCスポーツ」の実況席は採点に揺れ、「こんなはずがない!」と大混乱から一転、「正義だ!」と熱狂した。
北京五輪スノーボード男子ハーフパイプ
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、冬季五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が96.00点を記録し、日本スノーボード史上初の金メダルを獲得した。2回目は大技連発するも得点は伸びずに2位となったが、最終試技で大逆転した。米国で五輪放映権を持つ放送局「NBCスポーツ」の実況席は採点に揺れ、「こんなはずがない!」と大混乱から一転、「正義だ!」と熱狂した。
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本場・米国の実況席も揺れる平野劇場だった。平野は2回目の試技で「トリプルコーク1440」をはじめ、1440を3度も入れる史上最高難度のルーティンを成功。「NBCスポーツ」の中継で、解説を務めたスノーボーダーのトッド・リチャーズ氏は「アユム・ヒラノは異星人だ!」「これで終わりだ。このランには誰にも届きっこない」「98点くらいでしょう」と演技直後は興奮気味だった。
しかし、得点は91.75点と予想外に伸びず。「えぇっと……えっ? なにかミスがありましたか? 一体……ちょっと待ってくれ。こんなはずがない! 91.75点だと!?」と絶句。実況の同局アナウンサー、トッド・ハリス氏から「何が起きたんでしょう」と問われると、語気を強めた。
「自分が懸念する限り、ジャッジは信頼性を粉々に破壊してしまった」「良いランがどんなものか私は知っている。このランのどこを減点できるのか説明してくれ。信じられません。正直言ってこれは茶番ですよ」などと憤慨した。
平野はそれでも、3回目で2回目を上回る試技を披露。リチャーズ氏は「この競技を長年やってきた私は、ハーフパイプがどんなものか知っています。これ以上、技術的に高いランはあり得ません」「ジャッジは得点をあげるでしょうか」と固唾をのんで見守り、金メダルが確定した。
「正義だ! ハーフパイプ史上最高のランでした」と2回目とは一転して熱狂。米国が誇るレジェンド、ショーン・ホワイトを擁し、注目された競技だったが、日本に誕生した新王者を祝福していた。
(THE ANSWER編集部)