快進撃スマイルジャパンの主将・大澤ちほ “世界最強”チームで培った経験と「聞く力」
年齢もキャリアも異なる23人の選手を束ねる力
北京五輪代表チームの主将に選ばれるのも必然の流れだった。大澤が不在の間は、「リーダーズグループ」と呼ばれる複数の選手が引っ張ってきたが、大澤が戻ってくると、彼女を中心にまとまる雰囲気ができた。「本当にいいキャプテン。みんなの話を聞いてしっかりまとめる力がある」とチーム関係者は話す。その特徴は“聞く力”。39歳の久保から最年少19歳のDF山下栞(道路建設ペリグリン)まで、年齢もキャリアも異なる23人の選手たちを見事にまとめ上げている。
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準々決勝は大澤の中で“通過点”にすぎない。ソチは5戦全敗、2勝を挙げた平昌も世界の壁にはね返された。主将として臨む3度目の五輪にかける思いは強い。
10日には30歳の誕生日を迎える。
「メダルを目指して4年間やってきたので、すべてを出し切って、まずは準決勝に駒を進められるようにまた全員で戦いたい。日本からたくさんの応援をしていただいて、本当に私たちにとってパワーになっているので、このまま私たちも自分たちらしく戦いたいと思います」と大澤は誓った。
(水沼 一夫 / Kazuo Mizunuma)