スマイルジャパン、難敵チェコと大一番 首位通過へ、カギを握る“19歳差”FWコンビ
“氷上のスナイパー”久保英恵も認める志賀紅音の貪欲さ
スマイルジャパンの攻撃陣と言えば、これまで代表最年長のFW久保英恵(SEIBUプリンセスラビッツ)がけん引してきた。久保は“氷上のスナイパー”と呼ばれ、代表歴代最多の44得点を誇る。
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その久保は、志賀を「やんちゃなプレー」と称したことがある。厳しいシチュエーションでも、無理かなという局面でも、やんちゃさで持っていってしまうからだ。ゴールに貪欲で、ガンガン前に出ていく力強さを備えている。
2人の年齢差は19歳。満身創痍(そうい)の久保が北京をアイスホッケー人生の集大成に位置づけるなかで、五輪初出場の志賀にかかる期待は大きい。ある関係者は「久保のほうがスマートな感じ。志賀はワンタイム(パスからパックを止めずにそのまま打つシュート)とかも上手で、狙いすましてというか、シュートを打ちたくて、打ちたくてしょうがないような雰囲気に見える」と語る。初戦のスウェーデン戦で1アシスト、2戦目のデンマーク戦で1ゴールを決めた。世界選手権のチェコ戦では、体を倒されながらもシュートを叩き込み、相性の良さもある。
もちろん、久保もベテランならではの一発を狙っているはず。日本の新旧点取り屋コンビに注目が集まる。
(水沼 一夫 / Kazuo Mizunuma)