高梨沙羅失格から粘った4位 諦めなかった小林陵侑「沙羅をたくさんハグしてあげた」
北京五輪は7日、新種目のノルディックスキージャンプ混合団体(出場10チーム)が行われたが、高梨沙羅(クラレ)がスーツの規定違反で1回目は失格となったが、日本は4位に入った。最後まで諦めない姿勢を届けた。
北京五輪ノルディックスキージャンプ混合団体
北京五輪は7日、新種目のノルディックスキージャンプ混合団体(出場10チーム)が行われたが、高梨沙羅(クラレ)がスーツの規定違反で1回目は失格となったが、日本は4位に入った。最後まで諦めない姿勢を届けた。
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高梨は1回目に103.0メートルを飛び、124.5点をマーク。上位につけて会心の笑顔が飛び出した。しかし、日本勢2番手の佐藤幸椰(雪印メグミルク)が99.5メートルだった後、表示された暫定順位で日本は7位。高梨の違反が明らかとなった。5日の女子個人ノーマルヒルで2大会連続のメダルを期待されていたが、4位に終わって涙。この日、個人で飛んだ2本を上回る意地の大ジャンプだっただけに悔やまれる判定となった。
3番手の伊藤有希は93.0メートル、小林陵侑(ともに土屋ホーム)は102.5メートルを飛んだ。日本は高梨を欠いた3人のみの成績だったが、オーストリアとドイツにも失格者が出たため、全体8位で8チームによる2回目に進出した。
高梨は2回目も1番手で登場。真剣な表情で飛び、98.5メートルをマークした。しかし、着地直後に表情を崩す。停止すると、板を履いたままうずくまって涙を流した。カメラに向かって5秒ほど頭を下げる姿も見せた。他に出場種目はなく、北京五輪の戦いを終えた。
しかし、ここから粘りを見せた。佐藤、伊藤と繋ぎ、小林を残して全体4位。男子個人ノーマルヒル金メダルのエースは106.0メートルを飛んだ。高梨は胸を押さえるように見つめる中で、貫録のジャンプ。チームで歓喜の抱擁を交わした。他国の失格に加え、諦めない驚異の粘りを見せて4位に食い込んだ。
小林は「凄く波乱のゲームだったけど、良いゲームだったかなと思う。(2本目は)テレマークを入れに行ったけど、もうちょっと粘ってもよかったかな」とコメント。「(8位から4位に巻き返し)みんな、凄い。2本目は沙羅も良いジャンプをしてたし、本当に強いなと。(高梨を)たくさんハグしてあげました」と明かした。
佐藤は「昨日から比べれば何度か仕事をした。まだまだ勝負になった。試合の中で超えていく強さを見せないといけない」とコメント。男子団体へ「悔しさも含め、ラージヒルで個人でもチームでも最高の結果を得られるように準備したい」と意気込んだ。伊藤は「今日の2本は個人戦よりもいいジャンプができた。団体戦ということで戦うのは一人じゃない。3人のおかげで心強く飛べた」と振り返った。
(THE ANSWER編集部)