17歳トルソワは「勝ちたいのか、4回転跳びたいのか」 ロシアの五輪王者が指摘した課題
北京五輪のフィギュアスケートは団体戦で熱戦が繰り広げられ、盛り上がりを見せている。15日から始まる個人戦の女子シングルでメダル争いが予想されるロシアオリンピック委員会(ROC)のアレクサンドラ・トルソワは現地入り後、すでに公式練習を実施。最初の練習を見守った母国識者は「勝ちたいのか、あるいは5つの4回転ジャンプを跳ぶことを試みたいのか」などと投げかけたという。ロシアメディアが報じている。
1月の欧州選手権では2度転倒
北京五輪のフィギュアスケートは団体戦で熱戦が繰り広げられ、盛り上がりを見せている。15日から始まる個人戦の女子シングルでメダル争いが予想されるロシアオリンピック委員会(ROC)のアレクサンドラ・トルソワは現地入り後、すでに公式練習を実施。最初の練習を見守った母国識者は「勝ちたいのか、あるいは5つの4回転ジャンプを跳ぶことを試みたいのか」などと投げかけたという。ロシアメディアが報じている。
【注目】本気で野球に挑戦する親子必見! 各分野のプロが動画解説、日本最大級野球スキル動画配信サービス「TURNING POINT」の公式LINEはこちら
ロシア紙「スポルトエクスプレス」によると、ソルトレイクシティ五輪男子シングル金メダリストのアレクセイ・ヤグディン氏は、最初に公式練習を行った際に「トルソワはすべていつも通りです」と順調ぶりを強調。「彼女はすべての4回転ジャンプを跳べます。そして彼女の課題はそれらを揃え、全部成功させることです。人間、誰しも間違ったりすることはあります」と高難度のジャンプの安定性を課題に挙げていたという。
女子シングルで本命視されているのは同胞の「絶望」ことカミラ・ワリエワ。公式練習を経て、6日に行われた団体戦女子SPでは自身が持つ世界最高得点に迫る得点で首位となり、好調ぶりは変わらない。トルソワは1月の欧州選手権のフリーで4種4本の4回転に挑戦。しかし、2度の転倒が響いて3位に終わり、ワリエワとアンナ・シェルバコワ(ROC)の後塵を拝している。
ヤグディン氏は「(トルソワは)五輪で4回転ジャンプを試みるべきですか?」との質問に対し、「サーシャ(トルソワの愛称)はどちらをよりやりたいのかを理解する必要があるように思われます。勝ちたいのか、あるいは5つの4回転ジャンプを跳ぶことを試みたいのか」と答えていた。
続く「それを両方を兼ねる選択肢はないのですか?」との問いには「できますが、それはあったらうれしいボーナス、と言った感じです」と語り、方向性を定めることを説いていた。7日に団体戦の女子フリーが行われ、15日のショートプログラム(SP)で始まる個人戦の女子シングル。17歳の決断に注目が集まる。
(THE ANSWER編集部)