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「山からやってきた子供たちが…」 中国人も涙、開会式で美声を響かせた天使の正体

4日に行われた北京五輪の開会式では中国の子供たちが五輪賛歌を歌い、式典を彩った。中国紙「河北日報」も特集。「世界のために歌う! 河北省の子供44人が開会式に登場」と特集している。

北京五輪の開会式で入場行進する中国選手団【写真:AP】
北京五輪の開会式で入場行進する中国選手団【写真:AP】

開会式で五輪賛歌を歌った44人を中国メディアが特集

 4日に行われた北京五輪の開会式では中国の子供たちが五輪賛歌を歌い、式典を彩った。中国紙「河北日報」も特集。「世界のために歌う! 河北省の子供44人が開会式に登場」と特集している。

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「ギリシャ語で歌う子供たちの声は澄みわたり、あどけなく、力と希望にあふれていた」と記事では美声を称賛し、44人の正体を取り上げた。

「世界中に向けて歌ったこの合唱団は馬蘭花合唱団という。44人の子どもたちは河北省阜平県の山地にある5つの小学校―城南庄鎮八一学校、石猴小学校、井溝小学校、大岸底小学校、馬蘭小学校の子供たちだ」。年齢は5~11歳といい、記事では「国を見渡せば、レベルの高い小学生の合唱団はあまたある。では、開会式の総監督はなぜこの山地の子供たちを選んだのだろう」と関心を寄せている。

 記事によると、阜平県は太行山北部の東の山麓にあり、かつては貧困の象徴的地域だったという。「中国で大々的に進められてきた貧困脱出作戦はまさにこの地から始まった」と歴史に触れている同地区の小学校校長のコメントも紹介。それによると、総監督の映画監督・張芸謀氏が最初に目をつけたのが、この小学校。かつて都市部の年配の校長を農村部に送る政策が進められ、その中に音楽教師だった人がいたという。

 そうした縁で音楽が盛んになり、小学校で児童音楽祭が行われるように。開会式では「山からやってきた子供たちがこんなに見事にオリンピックの歌を歌うなんて。本当に素晴らしい」などの声がネット上にあふれたという。

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