[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

大坂なおみよ「大胆なおみ」になれ 全米連覇へ、松岡修造が説く“復活の特効薬”

松岡氏が挙げる“復活の特効薬”は「小さく収まるな」

「一番の問題はメンタルが前ほど充実していないこと。その中で勝つ特効薬は『小さく収まるな』ということ。大坂という名前ですが、全米も大きな坂を上り詰めていくわけです。だったら、彼女も大きくならないとダメ。今はすごく小さく、小さくまとまっている。心の底から燃えるものを感じないし、なおみさんを見ていてもコート上で大きく見えない。なおみさんは大きくあってほしい。

【注目】育成、その先へ 少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信する野球育成解決サイト『First-Pitch』はこちらから

 去年はどちらかというと安定しよう、落ち着こうと意識的にやっていましたが、彼女の良さはいい意味での“粗削り”。スイッチが入った時は手のつけようがない。そういう感覚をもう持ってもいいのではないでしょうか。小さくまとまってしまうと、1回戦敗退もあるかもしれない。でも、“大胆なおみ”“BIGなおみ”になってくれれば優勝もある。吉と出るか凶と出るか、分からないんです」

 “大胆なおみ”になれない原因は何だろうか。今年、全米&全豪連覇を支えたバイン氏からジェンキンス氏にコーチも代えた。

「テニス以外のことでしょう。彼女が抱えているメンタルサイド。もともと繊細な人。海外でもあることないこと書かれ、なぜコーチを代えたとか、いろんなことを言われる。それが一番堪えるタイプ。インタビューの途中で『涙が出そう』と、インタビューを途中で中断選手は聞いたことがない。だからこそ突破口として、それを吹き飛ばすくらい“大胆大坂”“大胆なおみ”を出していいんじゃないのかと僕は思います」

 きっかけは些細なことかもしれない。松岡氏は「彼女が1回戦からマッチポイントを握られ、大接戦で勝つ。それが最高の薬となり、一気に昨年のなおみさんに戻ることもあり得る」と期待。見ている方はハラハラドキドキの展開となりそうだ。

 一方で、大坂と頂点を争うライバルを見渡してみると、絶対女王というような突き抜けた存在はいないのが現状だ。全仏オープンを制し、大坂を抜いて世界1位になったアシュリー・バーティ(オーストラリア)も8月に女王から転落。松岡氏も“主役不在”の女子をこう見る。

「若手も含め、みんなが強い。誰か一人が強いと言えない。だからこそ、テニスに詳しくない人にでも理解でいるように、この状況を伝えられるように心がけたいと思っている。そこはなおみさんが手助けしてくれる一番の人と思っていました」

 そんな混沌とした女王争いの背後から、かつての絶対的女王の足音が近づいている。セリーナ・ウィリアムズ(米国)だ。「出産後もしっかりとトレーニングを積んでカムバックをして成績を残している……大したものです」と松岡氏は言う。

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集