大坂なおみよ「大胆なおみ」になれ 全米連覇へ、松岡修造が説く“復活の特効薬”
テニスの4大大会最終戦・全米オープン(WOWOWで連日独占生中継)が26日に開幕する。男子は悲願のグランドスラム制覇を目指す錦織圭(日清食品)と、女子は大会連覇の偉業がかかる大坂なおみ(日清食品)に注目が集まる。そんな一大決戦を、どうすればより楽しめるのか、大会を中継するWOWOWで現地から解説を務める松岡修造氏に聞いた。
「全米オープン開幕特別インタビューvol.2」―女子注目ポイントを松岡氏が展望
テニスの4大大会最終戦・全米オープン(WOWOWで連日独占生中継)が26日に開幕する。男子は悲願のグランドスラム制覇を目指す錦織圭(日清食品)と、女子は大会連覇の偉業がかかる大坂なおみ(日清食品)に注目が集まる。そんな一大決戦を、どうすればより楽しめるのか、大会を中継するWOWOWで現地から解説を務める松岡修造氏に聞いた。
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昨年、大坂が制して一躍、日本人ファンにとって、その名前を耳にする機会が増えた「テニスの全米オープン」。松岡氏は全米について注目しているポイントを問われると「賞金の大きさ」を挙げた。
「テニスはどこまでいくんだろうという怖さがあるほど、大きくなっている。それくらいUSTA(全米テニス協会)も含め成功し、放映権も含め、世界に注目されている。他の競技が良い時代があってもその後に苦しんだ時代もある。USTAはより進化したものを作り上げていくと思う。屋根をつけ、テレビの放送、観客の入れ方も会場で見る限り、毎年変わっている。今年、全米は何を仕掛けてくるのか。試合だけでなく、より進化させるための舞台作りは見応えもあるので、僕にとっても勉強になる全米オープンです」
コート上に目を移すと、大坂の連覇に世界の注目が集まる。しかし、1月の全豪オープンでグランドスラム連覇を達成して以降、全仏オープンは3回戦、ウィンブルドンは1回戦敗退と成績は芳しくない。不調については松岡氏も認めている。
「全米、全豪と比べ、テニスの質を考えたらレベルは落ちていると言ってもいいでしょう。具体的に言えば、振り回された時です。今までは走り回された時に耐えられる体力を持っていましたが、周りの環境も変わり、また世界1位という重圧がないとも言えない。世界一としてやらなければならいこともあるだろうし、一時に比べて練習時間も少なくなったのかもしれません。もちろん、練習していないわけではない。ただ、あの充実していた時とは間違いなく違うと僕は思っています。
『全米で優勝するチャンスはあるか?』と聞かれれば、それはあると思う。なぜなら、大坂なおみというテニス選手は特別だから。他の誰よりパワーを持っていて、他の誰よりハマった時は本当に強い。『第二のセリーナ』になれるチャンスは持っている。ただ、良い時と悪い時のアップダウンの差が大きいだけに、100かもしれないし、0かもしれない可能性も残されていると思います」
唯一無二の才能について評価するからこそ、敢えて厳しい言葉を並べた松岡氏。大坂の目下の課題はどこにあるのか。