壮絶に散った日本とイタリアの差 「あと1点」と自分を責めた石川祐希は「背負い過ぎていた」【加藤陽一の目】
「間違いないのは、石川選手が日本のバレーを変えたということ」
石川選手は「世界No.1プレーヤーになる」と言ってイタリアに行きましたが、まだそのレベルには達していないと思います。今日の試合を経験として来季、イタリア代表セッターのジャネッリのもとでどこまで成長するのか楽しみです。本当に「世界No.1」にまで到達できるかもしれません。
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間違いないのは、石川選手が日本のバレーを変えたということ。自分もイタリアでプレーし、優勝もしましたが、試合には出たり出なかったりで、中心選手ではなかった。彼は世界のトップ選手が集まるリーグでチームのレギュラーとして活躍しています。その姿を追って高橋藍選手ら多くの選手が海を渡っています。それが、日本をここまで強くしたのです。
日本にとって今日の試合は大きな試練ですが、神様は乗り越えられない試練は与えないはず。これからの日本バレーにとっても、このイタリア戦は大きな意味を持つものになると思います。若い選手が多いチームですし、下の世代にも有望な選手はいます。まだまだ日本バレーは強くなると思いますし、強くなってほしいと思います。
次のロサンゼルスではメダルをとって、さらに次のブリスベンでは世界の頂点へ。今秋スタートするSVリーグも、世界のトップリーグを目指して発展してほしい。まだまだこれからです。日本のバレーは世界的にも人気があるし、実力も世界に手が届くところまで上がってきています。未来の日本バレーが楽しみですし、期待しています。
(THE ANSWER編集部)