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3戦全敗、3P不発…女子バスケ日本に訪れた曲がり角 ホーバス流から「戦い方を見直す時期か」【渡邉拓馬の目】

ベルギー戦、ドリブルで切り込んでいく町田瑠唯【写真:FIBA提供】
ベルギー戦、ドリブルで切り込んでいく町田瑠唯【写真:FIBA提供】

東京五輪メンバーが12人中9人「チーム作りを見直す時期に」

 トム・ホーバスヘッドコーチ時代からこのスタイルで戦い、結果を残してきたチームです。ただし対戦相手のバスケットを見ていると、戦い方を見直さないといけない時期に差し掛かっているのかもしれません。これまでは平面的でスピードを生かしてきましたが、高さで圧倒された3試合だった。

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 日本の場合、ポイントガードに関しては世界に対抗できるスキルがありますが、世界に目を向けるとスモールフォワードやパワーフォワード、センターの選手もスキルが高く、シュートも上手い。ここは日本との明確に差がありました。

 それに加えて、五輪という舞台はやっぱり難しく、厳しい。試合が終わると、ベルギーの選手たちはまるで優勝したかのように喜びを爆発させていました。彼女たちは日本と同じ0勝2敗でこの試合を迎え、27点差以上の勝利で決勝トーナメント進出を決められる条件でした。そして実際に27点差で勝利を掴んだ。ただの1勝ではない、大きな価値があったわけです。

 どの国もそれぞれ特別な想いを懸けて戦っています。それを上回るのは本当に大変なこと。ましてや前回大会で銀メダルを獲得したチームは警戒の対象となり、その状態で勝ち続けるのはさらに高いハードルです。この苦い経験が肥やしとなって強くなっていく。強豪国が通ってきた道を歩んでいると考えるべきでしょう。

 3年前の東京五輪メンバーが12人中9人いました。今後は世代交代も含めてチーム作りを見直す時期に差し掛かるはず。ですが、日本女子バスケットとしての課題や収穫は引き継いでいく必要があります。大会ごとに区切るのではなく、継続的な線の上で強くなっていかなければいけません。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)


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