女子バレー日本に3試合で露出した「恐れ」 抜ける古賀紗理那の次に期待したい名前「彼女には…」【江畑幸子の目】
3試合を通して足りなかった思い切り 古賀に代わる存在は「石川」
3試合を通して、思い切りが足りなかったように思います。特に、アタッカー陣には、もっと思い切ったプレーをしてほしかった。自分にも経験がありますが、大事な試合になるとどうしてもミスを恐れがち。ミスを恐れて安全運転をしてしまうんです。
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ミスをしても、常に攻める気持ちは失わないでほしい。たとえ、相手のブロックにつかまっても「もう1本」とトスを呼べるかどうか。そういう点でも、ケニアに学ぶべきところがあると思います。
もちろん、古賀選手は素晴らしかった。キャプテンとして苦しい時にもチームを鼓舞し続け。3試合ともチーム最多得点でした。ここまでチームを引っ張ってきた。「お疲れさま」と言いたいです。
数字の上では可能性は残っています。ただ、バレーボールをやっていれば、フランスと米国の力の差は分かります。これが最後、引退を表明している古賀選手にとっても最後の試合になるという思いは、チーム全体にあったはず。マッチポイントで上がった古賀選手へのトスは、そんなチーム全員の思いを乗せたものでした。
古賀選手が抜けて、次は石川選手に期待したい。東京も、パリも経験した。この悔しい思いをプラスにして、次の五輪を目指してほしい。東京以降、イタリアでの経験もあって、本当にたくましくなりました。彼女には、このまま終わってほしくないですね。
たとえ、パリ五輪が終わっても、日本には未来があります。和田選手ら若い選手もいます。着実に力もついています。決してメダルは遠くないと思います。まずはしっかりと力をつけ、予選を突破して次の五輪にも出てほしい。これからの日本チームが楽しみです。
きっと、期待に応えてくれると信じています。頑張れ、ニッポン。
(THE ANSWER編集部)