バレー日本が米国に徹底的に狙われた「石川潰し」 監督の判断奏功「第3セットが選手の自信に」【加藤陽一の目】
ネーションズリーグ2位とはいえ「決して世界は甘くありません」
石川選手がコートからいなくなっても、日本は崩れませんでした。関田選手が影のキャプテンとしてゲームをコントロールし、西田選手が気持ちの面でリーダーシップを発揮していました。石川選手に代わった大塚選手もアピールできていたし、気迫を前面に押し出す高橋健太郎選手のプレーもチームをリズムに乗せました。
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米国がさすがの対応力で第4セット中盤以降は力負けしましたが、第3セットをとったことで「米国とも戦える」と自信になったはず。力と高さだけなく組織的なプレーもできる米国は、ここまで見てきても最も力があるチームです。その高さや速さに慣れたことも大きい。決勝トーナメントを勝ち上がれば再び対戦する可能性もあります。そういう意味でも。1つでもセットを奪ったことは大きかったと思います。
ネーションズリーグで2位になったとはいえ、決して世界は甘くありません。五輪になればどのチームもギアを上げて別のチームになります。国を背負って強さを増すのは日本だけではない。どの国も同じです。準々決勝進出が決まったとはいえ、ぎりぎりです。これからは、さらに厳しい試合が待っています。
サッカーが負け、バスケットボールやハンドボールの1次リーグ敗退が決まりました。チームジャパンとしても、バレーボールには頑張ってほしいですね。様々なチームに対して、カメレオンのように姿を変える戦いができるのが日本代表。1セットごとにいろいろなリズムで攻撃と守りをして、世界をもっと驚かせ、魅了してほしい!
(THE ANSWER編集部)