格下韓国に勝ち切れないなでしこに危機感 永里亜紗乃「目指しているのはアジア杯3連覇?」
目標は優勝のみ、世界の頂点に立つにふさわしいパフォーマンスに期待
グループ首位突破を決めて決勝トーナメントに進みましたが、アジアで日本よりも格上はオーストラリアだけです。次に戦うタイも普通に戦えば負けない相手でしょう。だからこそオーストラリアとの決勝や、世界の強豪と戦うイメージを持ちながら戦ってほしい。
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植木選手には引き続き期待したい。成長著しいストライカーですが、韓国戦では後半に入って消えてしまいました。まだ22歳と若く、伸びシロはたくさんあるはず。今後は日本を背負うような選手になってほしいですし、相手の背後を突くランニングを繰り返してほしい。
ポジションは違えども、植木選手と同じようにフリーランニングを厭わない右サイドバックの清水梨紗選手にも注目です。長い距離を走って後ろから出ていくプレーは彼女の持ち味。仮にボールが出てこなくても、走り続けることで攻撃に選択肢とダイナミックさが生まれるはずです。
それから韓国戦でベンチ入りしたけれど出場機会のなかった岩渕真奈選手も次の試合では元気な姿を見せてくれるはず。思わぬ形でのアクシデントで出遅れる形になってしまいましたが、パワーは有り余っているはず。年齢を重ねるごとに周りを上手に使えるようになったのは大きな成長で、停滞気味の日本の攻撃を活性化させてほしいと思います。
繰り返しますが、目標は優勝のみです。ワールドカップ出場権はその通過点で得られるチケットで、この大会の目標ではありません。目指すのはアジアの頂点であり、その先にある世界の頂点です。決勝トーナメントではそれにふさわしいパフォーマンスを見せてもらいたい。
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)