64年ぶりの優勝を逃した韓国、初の決勝進出果たしたヨルダン

　カタールで開催されているサッカーのアジアカップは現地6日に準決勝が行われ、64年ぶりの優勝を目指した韓国は0-2でヨルダンに敗戦し、決勝進出を逃した。すでに8強で敗退した日本代表に続き、これで東アジア勢は全滅。グループリーグ（GL）で早々に敗退していた中国のファンからは、日韓のV逸に衝撃を受けた声が上がった一方で、自国代表のFIFAランキングよりも下のヨルダンの勝利に対する称賛や羨望の声が集まっている。

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　韓国は後半8分にバックパスが甘くなったところを拾われて先制を許すと、同21分にも失点。GKチョ・ヒョヌの好セーブやイ・ジェソンのポスト直撃のシュートなど流れをつかみかけたシーンもあったが、今大会4試合連続で後半アディショナルタイムにゴールを決めてきた脅威の粘り腰も影を潜め、GLでは2-2だったヨルダン相手に完敗を喫した。

　これで大会前に優勝候補と目された日本と韓国はともに決勝にすら進めずに敗退。東アジア勢最後の灯も消えたことについて、中国メディア「ジーボーバ」は「大番狂わせ！　アジアカップ　ヨルダンが2対1で韓国を下し、初めて決勝進出。韓国は枠内シュート0＋数々のミス」との見出しで記事を掲載した。

　これに中国人ファンも反応。記事に付いたコメントでは「今回のアジアカップ。中国、日本、韓国すべてが途中で去るとは……」「この点差を見ると、グループリーグでの韓国は故意に日本を避けたわけではなかったようだ」「ソンフンミンはアジア一の選手だが、攻撃可能なのは彼一人だった」などと自国を含めた東アジア勢の力量不足を嘆く声が上がった。

　一方で、ヨルダンの快進撃についても「ヨルダンのランキングが中国代表とあまり変わらないことがまったく信じられない。アジアのサッカーは中国を除いて本当に急速に進歩している。ヨルダンおめでとう」「ヨルダンは体格がいいだけではなく、技術もまずまずだ。何より韓国よりもよく走っていた。なんてことだ。アジアは本当に進歩している。中国代表だけが後退中だ」といったヨルダンに対する称賛も広がっている。

　FIFAランキングで中国が79位なのに対し、ヨルダンはそれよりも低い87位だけに、今回の結果に「笑ってしまう」との声も。「フィジカルでも、技術でも、意欲でも、中国代表ははるかに遅れてしまった。希望はなくなった」「ヨルダンは素晴らしい。中国代表10チーム相手にしても大丈夫だ」と自虐気味のコメントも。中には「いくら出場枠が広がっても、W杯は中国とは無関係のようだ」と2026年W杯出場すら危ぶむ声も上がっている。