グループリーグ苦戦、韓国エースが異例アピール

　日本代表も参加しているサッカーのアジアカップがカタールで行われている。64年ぶりの優勝を目指す韓国代表は1月30日（日本時間31日未明）に行われたサウジアラビア戦、後半アディショナルタイムに1-1の同点に追いつき、さらにPK戦を制した劇的勝利で8強へ進出した。主将のソン・フンミン（トッテナム）は大会を振り返り「批判は大会が終わってからしてくれればいい」と改めてメディアとファンに呼びかけた。

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　韓国紙「スポーツ朝鮮」が報じている。ソン・フンミンは激戦から一夜明けた1月31日の練習後に取材に応じた。記事は「ソン・フンミンは今一度、批判よりは応援を要請した」として異例のメッセージを伝えている。

「今は一つになって目標に向かっていく過程」「応援を受ければ、スタジアムで一歩、二歩前へ走る原動力が生まれる。昨日の試合がいい例です」として、応援こそがチームを勝利に近づけると強調。さらに「決勝まで考えれば、もう2週間も残っていない。評価と批判は大会が終わってからして下さればいい」と、ファンやメディアに当面はサポートを優先してくれるよう求めた。

　グループリーグを1勝2分で2位通過し、ファンやメディアの批判が代表に向いていた。当時ソン・フンミンは「選手を動揺させないでもらえれば嬉しい。守ってもらえれば嬉しい」と報道陣に要請。ファンに対しても「オンラインやソーシャルメディア上で一線を越えた反応をなさっていますが、見てみると残念なことが多いです」と、SNS上の過激な反応について自制を求めていた。

　サウジアラビアとの激戦は、ワールドカップや五輪、欧州チャンピオンズリーグと大舞台での経験豊富なソン・フンミンにとっても特別だったようだ。記事は「選手たちがより固く団結するきっかけになったようだ」「より強固になり、家族のような雰囲気を作れた」という言葉を紹介して、チームのいいムードを伝えている。