激戦の末韓国に敗れたサウジ…試合中には様々な問題行動が

　日本代表も参加しているサッカーのアジアカップで「マナー論議」が起きている。問題視されているのは、1月30日（日本時間31日）に行われた決勝トーナメント1回戦で韓国にPK戦の末敗れたサウジアラビアだ。試合中に韓国選手の首を殴り、頭を押さえつけた行為を伝えた韓国メディアは「強いチームの品格までは買えなかった」と怒り心頭だ。

【注目】「運動すると胸って垂れる？」「もめば大きくなるって本当？」　バストにまつわる“あるある”なウワサ話に答えます（W-ANS ACADEMYへ）

　韓国メディア「SPOTV NEWS」が伝えている。「知ってみれば常習犯だ」と批判したのは、サウジアラビアのアリ・アルブライヒ。問題とされたのは先制を許した韓国が後半アディショナルタイムに追いつき、延長に突入したあとの行為だ。

　延長前半6分、韓国がコーナーキックを蹴る前にアルブライヒは韓国のファン・ヒチャンの首を殴った。さらに審判に抗議するソン・フンミンの頭を叩き、髪を引っ張り上げた。記事は「韓国の攻撃を揺さぶるため、ダーティプレーに徹した」として問題視している。

　さらに「アルブライヒは過去にも過激な態度で世間の非難をたびたび受けている」と伝えている。2022年にカタールで行われたワールドカップでは、アルゼンチン戦でリオネル・メッシを挑発して話題となった。昨年末にはサウジアラビアリーグで、クリスティアーノ・ロナウドの顔を殴ったこともあるという。

　また韓国紙「朝鮮日報」は、サウジアラビアが過去数年間「オイルマネーでサッカーを一生懸命磨き上げた」と指摘。自国リーグにロナウドら世界的スターを招き入れ、昨年にはイタリア代表監督も務めたロベルト・マンチーニ氏を「世界のサッカー監督として最高年俸となる2500万ユーロ（約39億7000万円）で選任した」ことも、その一環だとした。

　その上でアルブライヒの行動や、マンチーニ監督がPK戦の終了を待たずに席を立ったことを「（マンチーニ就任以来）5か月間積み重ねた砂の城が崩れ去る瞬間だった」と批判した。

　最後に「欧州サッカーのように見えたサウジアラビアも一皮むけば、私たちが知っている中東のサッカーそのままだった。強いチームは敗北を認め、勝者を尊重するスポーツ精神を愛する。（サウジは）強いチームの品格までは買えなかったようだ」と強烈に皮肉っている。