アジア杯決勝トーナメント1回戦

　日本代表も参加しているサッカーのアジアカップは30日（日本時間31日）、決勝トーナメントの1回戦を行い、64年ぶりの優勝を目指す韓国はサウジアラビアを下して8強に進出した。後半終了間際に劇的な同点ゴールで追いつき、PK戦を4-2で制した。この試合でサウジアラビアDFが韓国の大黒柱、FWソン・フンミンの髪の毛を掴むなど荒れ模様。海外メディアも一部始終に注目していた。

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　不意にわし掴みにした。延長戦にもつれ込んだ一戦。セットプレーの際には選手同士の小競り合いが起こるなどヒートアップしていたが、中でもサウジアラビアDFアリ・アルブライヒは大暴れだった。何かを確認している韓国のソン・フンミンに対し、いきなり左肩付近に手をかけて突き飛ばすと、言葉を返すソンの髪の毛を鷲掴みにし、3歩、4歩と引きずった。無抵抗のソンは右手で抗議の意を示すにとどまったが、後味の悪さが残るシーンだった。

　サッカーの話題を扱う米ポッドキャスト番組「メン・イン・ブレイザーズ」がこの場面に注目。公式X（旧ツイッター）で動画を公開し「火曜日のアジアカップ第16戦の試合中に、サウジアラビアとアル・ヒラルのセンターバックのアリ・アルブライヒがソン・フンミンの髪を掴んだ。ソニーとその仲間はPK戦を制し準々決勝に進み、最後に笑った」とつづった。

　アルブライヒは延長前半6分、韓国のCK直前にファン・ヒチャン（ウルヴァーハンプトン）の首を殴る愚行も。カードこそ出なかったが、ペナルティーエリア内で選手同士が言い争うシーンも見られた。アルブライヒは2022年カタールW杯のアルゼンチン戦で、リオネル・メッシを挑発したことが海外メディアで報じられていた。“前科”があったが、今大会でも悪い形で目立ってしまった。