韓国とのPK決着を見届けず“帰った”サウジ名将に欧州解説者が苦言「深刻な問題だ」本人は釈明
カタールで開催されているサッカーのアジアカップは30日(日本時間31日)、決勝トーナメント1回戦が行われた。グループリーグF組首位のサウジアラビアはE組2位の韓国と対戦。1-1のまま延長戦でも決着はつかず、勝負はPK戦へ。韓国のGKに2本連続で止められ、2-4で敗れた。ロベルト・マンチーニ監督が、勝負が決する前にピッチを後にする姿が中継映像に映し出され、解説を務めるフランスの元選手は「あんなふうにピッチを去ってはいけない。とてもありえない」と苦言を呈した。
アジアカップ決勝トーナメント1回戦
カタールで開催されているサッカーのアジアカップは30日(日本時間31日)、決勝トーナメント1回戦が行われた。グループリーグF組首位のサウジアラビアはE組2位の韓国と対戦。1-1のまま延長戦でも決着はつかず、勝負はPK戦へ。韓国のGKに2本連続で止められ、2-4で敗れた。ロベルト・マンチーニ監督が、勝負が決する前にピッチを後にする姿が中継映像に映し出され、解説を務めるフランスの元選手は「あんなふうにピッチを去ってはいけない。とてもありえない」と苦言を呈した。
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1-1のまま勝負がつかず突入したPK戦。ともに2人連続の成功で迎えたサウジアラビアの3人目、サミ・アルナジェイのキックを韓国GKチョ・ヒョヌが止めた。さらに4人目も止め、韓国の4人目が決めれば勝利という状況となった。ここで中継映像に映し出されたのは、マンチーニ監督がピッチを去り、ロッカーの方へと歩いていく姿。直後に韓国がシュートを決め勝利した。
試合をあきらめたとも受け取られかねない指揮官の行動に、フランス1部のパリ・サンジェルマンなどで活躍したディディエ・ドミ氏もあきれたように苦言を呈した。解説を務めるカタールのスポーツ専門局「beINスポーツ」の番組に出演した同氏は「あんなふうにピッチを去ってはいけない。とてもありえない。あきらめてはいけないからだ」と厳しい表情で切り出した。
「背景には本当に深刻な問題があると思う。監督があきらめ、去ってしまったのだから」と続けた同氏。「まだ終わってない。いつだって望みはあるもの。望みがない時だって、リーダーとしてストレスのかかる責任を負わなければならない。選手をケアし、(相手監督の)クリンスマンを祝福しなければならない。本当に深刻な問題だ」とマンチーニ監督を責めた。
さらに、「ここ10年間でこんなことを見たことはあるかって? いいや。終了の直前に去る監督は見たことがない」と異例さを強調。「彼は自分の行動がどんな影響を及ぼすか分かっていた。サウジのファンがどんな反応をするか分かっていた。良い印象は与えないね。彼の実績を知っているから本当に悲しいよ」とため息をついた。ただ、マンチーニ監督本人は「それについて謝罪する。終わったかと思ったんだ」と“勘違い”だったことを打ち明け、試合後の会見で釈明している。
勝利した韓国は準々決勝でオーストラリアと激突。なおD組2位で突破した日本代表は31日、E組首位通過のバーレーンと対戦する。
(THE ANSWER編集部)