アジアカップ決勝トーナメント1回戦で惜しくも敗退

　日本代表も出場しているサッカーのアジアカップは30日に決勝トーナメント1回戦が行われ、F組2位のタイはB組2位のウズベキスタンに1-2で敗れ、8強進出はならなかった。就任から約2か月半でチームを立て直し、アジア16強に導いた石井正忠監督が試合後、選手に向けてとった熱い行動が話題に。タイ代表公式SNSが動画を公開すると日本人ファンから「間違いなく強くなってきている」「26年のワールドカップ（W杯）にタイも日本もいけるといいな」といった労いの声が寄せられている。

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　冷静に、そして熱く訴えた。試合後、円陣を組んだタイ代表。石井監督は選手や通訳とともに肩を組み、語りかけるように日本語で言葉を紡いだ。

「自分たちの力は見せたと思う。足りないものはたくさんあるし、それをやっぱり積み上げていかなきゃいけない。本当にみんなには100％の力を出してもらったと思う。これをしっかり次につなげて、自分たちの目標はやっぱり2026年のW杯に出ることなので、またそこを目指していきましょう。お疲れさまでした」

　自然と選手やスタッフから沸き起こった拍手。就任から約2か月半の石井監督がすっかりチームに溶け込んでいる様子もうかがえた。その後はスタンドで声援を送ってくれたファンの前に並び、ともに拍手で健闘を称え合った。最後はスタンドのファンを背に記念撮影。選手たちは悔しさもある中で、晴れやかな表情だった。

　タイ代表チーム公式X（旧ツイッター）は石井監督の熱くメッセージを伝えた動画を公開。日本人ファンからは「本当にお疲れさまでした」「いいチームを作りましたね」といった労いの声が寄せられた。また、一時同点となるゴラッソを決めたMFスパチョークに対して「素晴らしいゴールでした」といった声や「間違いなく強くなってきている」「石井さんが言うように、26年のワールドカップにタイも日本もいけるといいな」といった声も上がっている。