アジアカップ

　サッカーのアジアカップ（杯）は25日、グループリーグE組の試合が行われた。FIFAランク23位の韓国は同130位マレーシアに一時逆転を許すなど大苦戦。後半アディショナルタイム（AT）にソン・フンミンがPKを決めて再逆転に成功したが、最後の最後にマレーシアに同点弾を叩き込まれ、3-3の引き分けに終わった。海外メディアも衝撃を隠せず、「彼らは16強での日本戦を逃れた」などと反応していた。

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　韓国は1点リードの後半6分、ファン・インボムが自陣でボールを奪われてピンチに。ペナルティエリア内に侵入したアリフ・アイマンからボールを受けたファイサル・ハリムに技ありのゴールを決められた。さらに負の連鎖は続く。後半13分にはソル・ヨンウが相手の足を蹴ってしまい、VAR介入の結果マレーシアにPKを献上。アリフ・アイマンにきっちり決められて逆転を許してしまった。

　しかし後半38分、イ・ガンインが直接フリーキックをゴールに叩き込んで同点に追いつくと、後半ATにVAR介入の結果PKを獲得。これをソン・フンミンが決めて再逆転に成功。グループ首位突破かと思われた。だがこれで終わらない。12分と長い時間がとられたATで、終了間際にロメル・モラレスに劇的な同点ゴールを決められ、まさかのドロー決着となった。

　予想外のドローに海外メディアも衝撃を受けていた。ロイター通信のロヒス・ネアー記者のXでは韓国が一時逆転を許した場面で「マレーシアが今、韓国を攻撃している。（韓国監督の）ユルゲン・クリンスマンは一体何が起こっているんだと不思議そうにダグアウトに立っている。彼らは今、グループ3位だ！」と驚きとともに伝えられていた。

　インドネシアメディア「コンパス・ドットコム」のフィルジー・イドリス記者も「ソン・フンミンの韓国が83分にマレーシアに追いついた。大会が始まる前には書くことになるとは決して思わなかったセンテンスだ」と試合中に投稿。カタールのスポーツ専門局「beINスポーツ」のXでは、「終盤のモラレスのゴールにより、韓国はグループEで2位に終わった！　つまり、彼らは16強での日本戦を逃れ、代わりにサウジアラビアかタイと対戦することになる！」と伝えられた。

　韓国はグループ首位突破なら決勝トーナメント（T）初戦で日本代表と激突となっていたが、2位となり実現せず。日本は決勝T初戦でバーレーンと、韓国はサウジアラビアと対戦する。