アシスタントコーチ務めるヘルツォーク氏の母国オーストリア

　日本代表も出場しているサッカーのアジアカップは22日（日本時間23日）までにグループリーグ各試合を消化。次々と16チームによる決勝トーナメント進出国が決まる中、世界ランキング23位のE組・韓国は20日に行われた同87位ヨルダン戦で2-2の引き分けに終わり、16強入りはお預けとなっている。チームでアシスタントコーチを務めているアンドレアス・ヘルツォーク・コーチの母国オーストリアのメディアも結果に注目。「恥をさらすことを何とか回避した」などと報じている。

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　グループリーグ初戦のバーレーン戦を3-1で勝利し、続くヨルダン戦で2連勝としてあっさり16強入りを決めたかった韓国。しかし、もくろみは崩れた。ヨルダンに終盤までリードを許し、後半アディショナルタイムの相手のオウンゴールで何とか追いつくという展開。選手たちは無念さを隠さず、韓国メディアも酷評する試合だった。

　ドイツ人のユルゲン・クリンスマン監督のもとでコーチを務めているヘルツォーク氏の母国オーストリアでも、この試合は話題に。同国大衆紙「クローネン・ツァイウトゥング」は「ヘルツォークの韓国、アジアカップでつまずく」との見出しで報道。「日曜日にカタールで開催されたアジアカップ、韓国はヨルダンに対して恥をさらすことを後半アディショナルタイムに入って何とか回避。91分に2-2として勝ち点1を守った」とやや辛辣な表現で試合経過を伝えている。

　ソン・フンミンやキム・ミンジェら欧州でプレーするスター選手を擁する韓国。ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」が算出している市場価値はチーム合計で1億6960万ユーロ（約274億円）と、1260万ユーロ（約20億円）のヨルダンに圧倒的差がある。記事では「優勝候補の一角である韓国は1960年以来となる悲願のタイトルへと進む中、初めて勝ち点を落とした」とも記した同紙。欧州でもアジア杯の激闘は注目されている。