日韓ともに苦戦…決勝前に対決の可能性がまだ残る

　日本代表も出場しているサッカーのアジアカップは20日、グループリーグ（GL）の第2節を行い、世界ランキング23位の韓国は同87位のヨルダンと2-2で引き分けた。19日には日本が1-2でイラクに敗れており、開幕前の展望として多かった「決勝で日韓戦」ではなく、決勝トーナメント初戦のベスト16での激突の可能性が高まっている。その確率について韓国紙「スポーツ韓国」が「衝撃的な展望……統計サイトが分析した16強で韓日戦の確率は？」との記事で紹介している。

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　16か国が進む決勝トーナメントでは、初戦で韓国が入るグループEの1位と、日本が入るグループDの2位が激突することになっている。日本が19日にイラクに敗れグループ2位に後退し、首位突破の可能性が消滅。ここで日韓が激突する可能性が高まったが、韓国―ヨルダン戦のドローで分からなくなってきた。

　韓国がグループ1位となるには、マレーシアとの次戦に勝つことが必須。さらにヨルダンとバーレーン戦の結果にも左右される。特にヨルダンがバーレーンに勝った場合は得失点差（現在ヨルダン＋4、韓国＋2）と総得点（現在ヨルダン6、韓国5）も絡むため、そこも意識した戦いとなる。

　同紙はスポーツ統計サイト「オプタ」のデータを紹介。韓国がグループ1位となる確率は54.3％と算出されている反面、ヨルダン1位の確率は39.8％とされており「韓国はマレーシアとの最終戦を大勝し、ヨルダンはバーレーンには大勝できないと判断されている」としている。

　また記事では、「オプタ」は日本がグループDで2位となる確率を92.9％と予想していると紹介。「（日本が）インドネシアに敗れればグループ3位まで落ちるが、圧倒的な戦力を持つ日本が敗れる確率は低いと数値に反映されている」と伝えている。

　韓国のグループ首位の確率、日本の同2位の確率から、ベスト16で日韓戦が実現する確率を算出した同紙は「50.4％という数字が出てくる。異変が続出するアジアカップだが、今でも16強での日韓戦が行われる確率は50％以上と見られている」と報じた。早期の直接対決となれば、どちらに利が転がり込むのか。