山下良美審判に広がる称賛

　日本代表も出場するサッカー・アジアカップ（杯）で、一躍脚光を浴びた日本人女性がいる。日本のプロ審判員である37歳の山下良美氏が、13日のB組オーストラリア―インドの主審を担当。大会初の女子主審として歴史に名を刻んだ。別の試合では第4審判も担当し、監督の抗議にも毅然と対応。海外メディアが画像付きで紹介すると、海外ファンにも「素晴らしい努力」「日本の審判団全体が一流だった」と称賛の声が広がっている。

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　日本敗戦の裏で注目を浴びていた。

　山下氏が毅然と笛と吹いたシーン。背筋を伸ばし、左手を挙げてジェスチャーを取った。17日には木村博之氏が主審を務めたA組カタール―タジキスタンでは、山下氏が第4審判を担当。カタールの決勝点直前に木村主審がタジキスタン選手と接触しながらプレーが続けられたことにタジキスタンのセグルト監督が激怒。山下氏は他のシーンでもベンチ横でセグルト監督に毅然とした対応を取った。

　豪州が2-0でインドを下した後には、豪州サッカー専門メディア「KEEPUP」のXは、山下氏の画像付きで「昨夜、ヨシミ・ヤマシタはアジアカップの試合で女性初の主審を務めた」「歴史的な瞬間だ」と称えた。19日には日本がイラクに1-2の番狂わせを許し、海外に衝撃を与えたが、その裏で海外ファンの反響が広がっている。

「完全にコントロールしていたと言わざるを得ない　素晴らしい努力におめでとう」
「日本の審判団全体が一流だった」
「彼女はとても良かったと思う。不機嫌なインドファンがたくさんいるが、文句を言うべきことは全然なかった」
「彼女は素晴らしい審判だ」

　山下氏は2022年W杯カタール大会でも女性マッチオフィシャル6人のうちの一人に選出され、グループステージの6試合で第4審判を担当。主審として笛を吹くことはなかったが、今回のアジアカップでは一層の存在感を示した。女性の社会進出が喜ばれる中、アジアのサッカー界でも確かな一歩が刻まれている。