サッカーアジアカップ

　アジアNo.1を決める大会でまさかの一発レッドが生まれ、海外実況席にも衝撃が走った。日本代表も出場しているサッカーのアジアカップ（杯）カタール大会。17日の1次リーグ第2戦で、タジキスタンの選手が相手の顔面に蹴りを入れるラフプレー。スパイクの裏が顎をとらえ、実況は「完全に蹴っていますね」「退場でしょう」と呆れ気味に伝えていた。

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　今大会初の退場劇。まさかの場面が生まれたのはタジキスタン―カタール戦の後半31分だった。タジキスタンのMFカモロフが中盤で相手選手に激しくチェックを受けて転倒。苛立ったのか、倒れ込みながら腰を浮かせるようにして足を蹴り上げた。これが顔面に入る形になり、食らった選手は倒れこんだ。

　主審がオンフィールドレビューを行った結果、カモロフは一発レッド。納得できない表情を浮かべながらもベンチに引きさがっていった。

　日本時間では深夜の衝撃プレー。X（旧ツイッター）では日本ファンも驚きの声を上げていたが、大会公式YouTubeチャンネルでも公開されている試合映像では海外実況席がこの場面を呆れ気味に伝えていた。

　実際の映像が流れた直後、実況と解説は「おっと、これはカモロフにとっては問題かもしれません」「彼は完全に蹴っていますね」と驚いた様子。リプレー映像で再確認して「これは退場でしょう。映像を見れば、脚を伸ばしています。体をもち上げて顔の位置に（足）を合わせてもいますからね」「スローにしなくても、カモロフが大げさに動いているのが分かります」などと指摘していた。

　さらに、カモロフのキックの直後に別のカタール選手が怒りの“報復”を行うような仕草を見せていたことにも注目。「ワエドがパンチの威嚇をしてますね」「この振る舞いによって彼（ワエド）もトラブルに巻き込まれるかもしれません」と呆れていた。試合はカタールが1-0で勝利している。